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悪党どものお楽しみ ちくま文庫
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悪党どものお楽しみ ちくま文庫

パーシヴァル・ワイルド(著者), 巴妙子(訳者)

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悪党どものお楽しみ ちくま文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 筑摩書房
発売年月日 2017/03/08
JAN 9784480434296

悪党どものお楽しみ

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商品レビュー

4.1

7件のお客様レビュー

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2024/11/02
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※このレビューにはネタバレを含みます

『海外ミステリーマストリード100』より。 『検死審問:インクエスト』は読んだことあったけど、こちらは初読。 元詐欺師が現役詐欺師達を片っ端からとっちめていく、ライトで痛快な連作短編集。 一話目は主人公ビル・パームリーの現在の立場に至るまでの身の上話、二話目はその後幾度となくケースの持ち込み役を務めることになるクラグホーン夫妻との出会い。 連作が見せる一話ごとの広がりがいい。 一話目の異質ぶりがあってこその二話目以降の痛快劇。 各話、詐欺師達が忍ばせるトリックのタネ明かし自体は大したことないのだが、相棒(と言って差し支えないだろう)トニー・クラグホーンのぼんくらっぷりがヘイスティングスを彷彿とさせ愛おし過ぎる。 ライトな作品はあんまり好きではないのだが、本作はまたかよトニーが癖になり、意外と楽しめた。 文庫本化にあたり収録されたという最終話「堕天使の冒険」は『世界短編傑作集3』で既読だったが、当時はこの一連のシリーズのうちの一作だと知らず、そのタネあかしばかりが印象に残っていたが、トニーのぼんくらぶり、一連のシリーズの結末の付け方の趣きが馴染んだ状態で読むと全く違った読み心地で驚き。

Posted by ブクログ

2024/10/20

ユーモアミステリーの傑作にしてコンゲーム小説や賭博小説の最初期作品。凄腕の元イカサマ師のビル・パームリーが友人の頼みでイカサマを暴いていくのが本筋のライン。この手の小説らしくお洒落でポップな読み口が特徴的で面白い。同じ流れの短編集ながらイカサマの種類は多岐にわたっており、ミステリ...

ユーモアミステリーの傑作にしてコンゲーム小説や賭博小説の最初期作品。凄腕の元イカサマ師のビル・パームリーが友人の頼みでイカサマを暴いていくのが本筋のライン。この手の小説らしくお洒落でポップな読み口が特徴的で面白い。同じ流れの短編集ながらイカサマの種類は多岐にわたっており、ミステリー的な目線が出来る点も高評価。視点を変えるだけで世界がグルっと変わるトリックもあり面白い。疲れた時に読むと大変に元気がもらえる名著。

Posted by ブクログ

2020/11/16

アメリカ文学で好きなのはフィツジェラルド、ヘミングウェイ、フォークナーらアメリカ好景気の1920年代、ロストジェネレーションの小説だ。その空気感が自分の若い頃のそれに似てるからだろうか。カードゲームの詐欺といえばPニューマンとRレッドフォードの映画「スティング」だが、あれは金融恐...

アメリカ文学で好きなのはフィツジェラルド、ヘミングウェイ、フォークナーらアメリカ好景気の1920年代、ロストジェネレーションの小説だ。その空気感が自分の若い頃のそれに似てるからだろうか。カードゲームの詐欺といえばPニューマンとRレッドフォードの映画「スティング」だが、あれは金融恐慌後の30年代シカゴでギャングの親分を騙す話だが20年代は上流階級の資本家が集まる会員制クラブでカードゲームが行われていた。「悪党どものお楽しみ」は元ギャンブラーで裕福だが農夫をしているビルが友人トニーの持ってくるクラブでのインチキ疑惑話に乗り出して詐欺師たちのトリックを暴いていく20年代の有名な連作ミステリ。カード賭博という条件の中で行われる盲点を突くトリックは現代エンタメ小説にはないシンプルさゆえに登場人物や空気感が短編なのに十分に描かれている。時代劇で出てくる丁半の鉄火場や現代のオレオレ詐欺的なダサい詐欺と違ってカッコよく感じるのな他所の国だからだろうか。

Posted by ブクログ

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