1,800円以上の注文で送料無料

宮沢賢治の真実 修羅を生きた詩人
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 書籍

宮沢賢治の真実 修羅を生きた詩人

今野勉(著者)

追加する に追加する

宮沢賢治の真実 修羅を生きた詩人

定価 ¥2,200

385 定価より1,815円(82%)おトク

獲得ポイント3P

在庫わずか ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

11/25(月)~11/30(土)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2017/02/01
JAN 9784103506812

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

11/25(月)~11/30(土)

宮沢賢治の真実

¥385

在庫わずか
ご注文はお早めに

カートに追加するカートにいれる

商品レビュー

4.1

8件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/08/21

果たして宮沢賢治という作家は、何を思い何を得て、何を失くし、そして亡くして生きて来たのか。 それが描かせた世界を、紐解きつつ、様々な人脈を辿り、 やがて光明を得るようなラストへと行きつく。 読みながら、宮沢賢治というひとの燃え爛れても立とうという姿とともに、暗闇に潜り込むように泣...

果たして宮沢賢治という作家は、何を思い何を得て、何を失くし、そして亡くして生きて来たのか。 それが描かせた世界を、紐解きつつ、様々な人脈を辿り、 やがて光明を得るようなラストへと行きつく。 読みながら、宮沢賢治というひとの燃え爛れても立とうという姿とともに、暗闇に潜り込むように泣き沈む姿が同じ濃さで描かれていくようでした。 けれど、一番に印象を残したのは妹のトシさんのことでした。強く在ろうと、やさしく、律された自分を貫こうとした姿が一輪の赤い菊のようだと感じました。 今度はトシさんのことを書いたものを読んでみたいような、でも誰にも見せるはずではなかったものを読むという行為はどこまで許されるのだろうか、ということも考えてしまう一冊でした。

Posted by ブクログ

2023/05/20

「あめゆきとてきてじゃ」の句は中学か高校の国語の授業で初めて知って強烈な印象が残ったフレーズだ。その時以来、自分はこの「永訣の朝」は死に瀕する妹とし子への宮沢賢治の兄妹愛の絶唱の歌として理解していた。それはまったく表面的なことで、少なくとも、彼女の花巻高女時代の恋愛事件による傷心...

「あめゆきとてきてじゃ」の句は中学か高校の国語の授業で初めて知って強烈な印象が残ったフレーズだ。その時以来、自分はこの「永訣の朝」は死に瀕する妹とし子への宮沢賢治の兄妹愛の絶唱の歌として理解していた。それはまったく表面的なことで、少なくとも、彼女の花巻高女時代の恋愛事件による傷心が原因の発病・早逝であったことや妹の窮状も知らず賢治が盛岡高等農林で友人との同性愛に苦しんでいたことは想像すらできなかった。賢治は「妙法蓮華経」の法華経を深く信仰し、詩人であり宗教家であり思想家であった。又科学者であり百姓でもあった。作者は彼の詩や俳句・下書きや日記をよく読んで赤裸々な実像に迫る。気になるところは現地に行って、先学の知恵も借りて、図書館で調べる‥‥とことん解明する、凄い執念である。探究は賢治の死の直前の文語詩「猥(な)れて嘲笑(あざ)めるはた寒き」と口語詩の「マサニエロ」という詩句への疑問から始まり、「春と修羅」「永訣の朝」など多くの詩、最終的には「銀河鉄道の夜」の解釈へと続く。その丹念さと深さで新しい宮沢賢治像を浮かび上がらせる。賢治の妹とし子・学友保坂・野宿の旅・花巻電鉄や樺太行き・星座観測そして読書の知識が織りなす詩作を構想し創り上げる過程がなぞられる、この論考の最高潮の場面である。倫理観と人道主義・宇宙観によって珠玉の世界が再現される。 宮沢賢治の心の深さと拡がりを知る出色の一冊である。

Posted by ブクログ

2023/01/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

なんで気づかなかったんだろう。と何度も思わされる内容だった。地理や気象など事実に基づくものを手がかりに想像を膨らませ、当時の賢治を追い求める。 賢治が同性愛者である可能性があったことを初めて知っり驚いたが、それ以上に妹トシが恋をしていたことに驚愕。それと同時に私の想像力の乏しさにショック。 一人の人間が恋をすることは何もおかしなことではない。しかし今までそれを考慮したことは全くなかった。賢治の異常なまでの人の良さに当てられて、賢治、もとい宮沢家を機械のようにシステムを組まれた存在だと誤認していたのかもしれない。私の中の宮沢家を生きた人間に変えてくれた一冊だった。

Posted by ブクログ

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品