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黒島の女たち 特攻隊を語り継ぐこと
定価 ¥1,870
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
発売年月日 | 2017/02/01 |
JAN | 9784163906058 |
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黒島の女たち
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商品レビュー
3.7
3件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
新聞の書評を読んで。 城戸さんの作品は2作目になる。 親しみやすい文章と感性なので。とても読みやすいと思う。 どういう経緯で書くことになったのかは、読み進めていくうちにわかっていくが、居心地の悪さを感じながらの取材というのが読み手にも伝わってくる。 途中から完全に映画監督の小林広司さんとちえみさんの話になる。 (三分の一くらいはそうかも?) 黒島についてドキュメンタリー番組を制作し、その後病気と闘いながら本にして残したい、と執筆された小林さん。 看取った後、その遺志を受け継ぐように黒島に行くようになった奥様。 黒島の歴史というよりは、何となく、お二人について書いた本のような印象に。 恥ずかしながら、黒島について全く知らなかった。 さらに小林広司さん、奥様のちえみさんについても。 ご苦労の末自費?出版された「黒島を忘れない」や、有吉佐和子さんの本も読みたくなった。 黒島の歴史について知る良いきっかけになった。
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タイトルから勝手に想像していた内容(戦争体験を現在に語り継いでいる黒島の女たち)とは随分違う。記述もストレートではない。継がれているのは「黒島」体験と読みましたが、著者と黒島の関わりが今一つ判然としません。小林広司さんご夫婦の闘病記の件は読ませます。
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作者がどのようにして「あの戦争」を語り継ぎたいのか、という意気込みについてはよくわかった。しかし調査が足らない。当時のことについて、資料面からの調査が全然されていない感じだし、ひとりひとりの証言者の話が薄い。 「インターミッション」とかいう言葉遣いは「あの戦争から遠く離れて」を彷...
作者がどのようにして「あの戦争」を語り継ぎたいのか、という意気込みについてはよくわかった。しかし調査が足らない。当時のことについて、資料面からの調査が全然されていない感じだし、ひとりひとりの証言者の話が薄い。 「インターミッション」とかいう言葉遣いは「あの戦争から遠く離れて」を彷彿とさせる。「あの戦争~」の語り口を語彙もそのままで繰り返しているのは、無理があるし、苦し紛れな感じがする。方法論を語りたいのだったら、城戸さん自身の私生活を入れ込むとか、調査の方法について語るとか、もっとやりようがあったのでは。小林監督が亡くなるまでの描写は読ませたが、それよりは黒島で起こったことを読みたかった。黒島で起こったことの描写が薄いので、黒島という島の魅力とか、島でおこったことそのものに興味がわかないまま読み終えてしまった。 もしかすると作者は「黒島を忘れない」に記してあることはあえて省いたのだろうか? だとすれば、小林広司が亡くなるときの細かい描写や、黒島そのものの描写の薄さに納得がいく。「黒島を忘れない」を読んでみたいと思う。
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