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無常の使い
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石牟礼道子(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 藤原書店
発売年月日 2017/03/01
JAN 9784865781151

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商品レビュー

3.5

2件のお客様レビュー

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2018/10/18

著者が親しい知己の逝去にあたって寄せた追悼文集であるが、冒頭の序文が美しく、それだけ読めばいいかなと。 50年くらい前まで私の村では、人が死ぬと「無常の使い」というものに立ってもらった。必ず2人組で、衣服を改め、死者の縁者の家へ歩いていったものである。「今日は水俣から無常のお使...

著者が親しい知己の逝去にあたって寄せた追悼文集であるが、冒頭の序文が美しく、それだけ読めばいいかなと。 50年くらい前まで私の村では、人が死ぬと「無常の使い」というものに立ってもらった。必ず2人組で、衣服を改め、死者の縁者の家へ歩いていったものである。「今日は水俣から無常のお使いにあがりました。お宅の親戚の誰それさんが今朝方お果てになりました。お葬式は何時頃でございます。」 個々の人生はひとしなみではないが、その葬儀に参加することで、人々はやがて来るべき自分の死をも思いの中に入れて、つかの間なりと生死の共同体を共にしていたと思われる。 「恨み返すなぞ、のさりち思えぞ」 のさりとは天の賜物の意である。迫害ものさりと思えと。 「これがなぁ、一番むずかしか。恨み返すなちゅうことが」

Posted by ブクログ

2017/05/08

人への愛おしさを 語らせたら 石牟礼道子さんを凌ぐ書き手は いらっしゃらないでしょう 道子さんと 同じ時代に生きて 同じものを食べて 同じ座り込みをして 同じ思いを抱いて きちんと 時代を見据えた ここに登場するすべての人が 限りなく、愛おしく  思ってしまいます ここに登場...

人への愛おしさを 語らせたら 石牟礼道子さんを凌ぐ書き手は いらっしゃらないでしょう 道子さんと 同じ時代に生きて 同じものを食べて 同じ座り込みをして 同じ思いを抱いて きちんと 時代を見据えた ここに登場するすべての人が 限りなく、愛おしく  思ってしまいます ここに登場される すべてのお方が また、 石牟礼道子さんを 限りなく愛おしく 思っておられたことでしょう その 石牟礼道子さんが 今日、2018年3月10日午前3時14分、 逝ってしまわれた 享年90歳 石牟礼道子さんにはもう逢えないけれども 石牟礼道子さんの魂の言葉たちは ますます生き続けることでしょう 合掌

Posted by ブクログ

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