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あさきゆめみし(完全版)(ハードカバー版)(10) 源氏物語
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商品詳細
内容紹介 | ハードカバー愛蔵仕様。 |
---|---|
販売会社/発売会社 | 講談社 |
発売年月日 | 2017/02/01 |
JAN | 9784062204095 |
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あさきゆめみし(完全版)(ハードカバー版)(10)
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商品レビュー
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光源氏の子孫にあたる匂の宮は、宇治の山里に暮らす姉妹のうち、妹の中の君と結ばれる。一方、不義の子である薫は、姉の大君に恋をしたが、大君は病弱で亡くなってしまう。その二人の前に、大君そっくりの腹違いの妹、浮舟が現れる。浮舟をめぐって三角関係になる薫と匂の宮。紫式部は、このどろどろの...
光源氏の子孫にあたる匂の宮は、宇治の山里に暮らす姉妹のうち、妹の中の君と結ばれる。一方、不義の子である薫は、姉の大君に恋をしたが、大君は病弱で亡くなってしまう。その二人の前に、大君そっくりの腹違いの妹、浮舟が現れる。浮舟をめぐって三角関係になる薫と匂の宮。紫式部は、このどろどろの展開を描きたかったのか。そして、思いあまった浮舟は…。
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これまで何度も挫折していたが、今回は年末から読み始め、花散里以降からスラスラと読めるようになった。平安時代の文化に慣れたことや、登場人物に愛着が湧いてきたことが理由かもしれない。 光源氏は藤壺の面影を求め続けている点では一貫しているものの、別の場面では全く別の女性を口説いている...
これまで何度も挫折していたが、今回は年末から読み始め、花散里以降からスラスラと読めるようになった。平安時代の文化に慣れたことや、登場人物に愛着が湧いてきたことが理由かもしれない。 光源氏は藤壺の面影を求め続けている点では一貫しているものの、別の場面では全く別の女性を口説いていることが多く、何を考えているのか分からないと感じることもあった。漫画の美しい絵柄で美化されているものの、やっていることは評判通りのクズだった。光源氏が女性を口説く際、勢いよく御簾の中に飛び込むので毎回笑いそうになってしまったが、意外にもよく振られるのが面白かった。「おかしいな…僕のことを嫌う女性なんていないはずなのに」「そんなに僕のことがお嫌い?」といった台詞が頻出するのも印象的だった。モテる設定なのに、自分に靡かない女性ばかりにアタックするのが原因だろう。 光源氏が 紫の上に怪訝な顔をされながらも朝顔の君のもとに内緒で通い、振られた後「恋愛とは程遠い相手だから報告しなかった」と嘘をつく。さらに浮気相手たちの長所と短所を紫の上に語った後、「こんな話ができるのは君だけだよ」と適当なことを言う。最初から最後まで紫の上が気の毒すぎた。 末摘花の顔を見て光源氏が「すごい…」と言葉を失い、帰り道には家来に「今話しかけるな。何を口走るかわからん」と言う場面は笑ったが、赤い鼻を若紫の前で小馬鹿にして笑い合うところは気分が悪くなった。 源典侍の目の前で「こんなおばさんとスキャンダルになったら宮中で大騒ぎになるぞ」とからかう場面もひどかった。ただその後、夫の修理大夫が一枚上手だと判明するシーンはスカッとした。 一番アホだと思ったのは、光源氏が女三宮との結婚を決めるシーン。紫の上一筋と心に誓った直後に、女三宮が藤壺に似ているかもしれないという理由だけで結婚を決めてしまう。これにより紫の上がどれだけ心労を重ねたか…。光源氏は何か依存症のようなものを患っているのではないかと思う。本来なら主人公になってはいけない人物をあえて主人公にしているようにも感じた。 頑張って良い方向に捉えるなら、光源氏は生涯藤壺一筋で、星の王子さまがいろんな星を渡り歩きながら元いた星のバラを思い続けるような美しくも切ない物語ともいえる。しかし、私はむしろ光源氏がプロットの犠牲になったのではないかと思う。 『光る君へ』を観た影響もあるが、紫式部は源氏物語を少しずつ書き、世の中の反応を見ながら物語を継ぎ足していったのではないか。当初は短編として終わらせる予定だったのが、予想外の人気により続編を重ねていくうち、光源氏の性格が一貫性を失い、クズ化してしまったのでは、と想像した。 一方、宇治十帖では 登場人物たちの性格が一貫しており、それぞれの個性が際立っている。出生の秘密に悩む内向的な薫、自信家で明るい匂宮、姉を慕う中の君、意思が弱く二人の間で揺れ動く浮舟など。浮舟が川に身を投げる展開は古代特有のパターンだが、現代にも通じる三角関係の物語として楽しめた。 "現代に通じる"で言えば、夕霧と雲居の雁のエピソードも印象的で、平凡な夫婦喧嘩のシーンが源氏物語の作中ではかえって新鮮に感じた。 「あさきゆめみし」を通じて、光源氏の破天荒ぶりや紫式部の描く物語の多様性に触れられたことはとても面白かった。次は原作を読むとまた違う印象を受けるかもしれない。時間があればぜひ挑戦してみたいと思う。 ただ、この時代の結婚事情には驚かされるばかり。親戚同士の婚姻や「生き写し」の女性が頻繁に登場するのも、当時の文化の特徴なのかもしれない。
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いつか読んでみたいと思っていた あさきゆめみし 完全版全10巻読みました。 角田光代さん訳の本もよかったけど、大和和紀さん作の漫画もよくできていて、背景とか凄く綺麗に描かれている。読み終わり満足です。
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