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植物はなぜ薬を作るのか 文春新書1119
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植物はなぜ薬を作るのか 文春新書1119

斉藤和季(著者)

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植物はなぜ薬を作るのか 文春新書1119

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 文藝春秋
発売年月日 2017/02/01
JAN 9784166611195

植物はなぜ薬を作るのか

¥330

商品レビュー

3.7

20件のお客様レビュー

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2026/02/14

以前読んだ「植物はすごい」という本で、花の仕組みなどを知った。だが今回、薬のお世話になっている身としては「植物は凄い、美しい」だけでなく新しい目が開いた。いや偉い、研究者の方々の努力も忘れていませんが。 何度も繰り返すようですが、3歳から、小学三年まで6年間母の故郷で暮らしたので...

以前読んだ「植物はすごい」という本で、花の仕組みなどを知った。だが今回、薬のお世話になっている身としては「植物は凄い、美しい」だけでなく新しい目が開いた。いや偉い、研究者の方々の努力も忘れていませんが。 何度も繰り返すようですが、3歳から、小学三年まで6年間母の故郷で暮らしたのですが、周りが大人ばかりだったので、野山が友達で、ずいぶん自然に親しんでいました。 46億年といわれる地球の歴史で植物は5億年を生き、ヒト属は200万年前、ホモ・サピエンスが40万年から25万年前の誕生だとすれば、藻類から始まった植物の歴史の長さには驚きます。尊敬です。 私は今更ながら、花々を美しいと眺める以外に、その生き方が独特であったことに感動しました。園芸も好きなので。 「植物は動かないことを選択した生物なのです」 いわれてみればその通り当然目にしていることなのです。 それが自衛のため、子孫を残し繁殖するため巧みな戦術を使って生き延びてきているのです。土に根付き動かないでいるということを知ると何か改めて驚異的なことだと思われます。 生物の共通の属性として *自らの生存と成長のための物質代謝、エネルギー代謝ができること *自己を複製した次世代に受けつくこと と挙げられています。 自衛のため子孫を残すために植物がとる、薬物を作り出すという生き方が人間の歴史にとっては「贈り物、めぐみ」になって今日に至っています。 バイオテクノロジーの急速な進歩はこの2.30年のことだそうです。ハイテク機器と化学知識の進歩によって植物からますます多くの恩恵を受けることができるようになりました。花屋さんで花をよく見ると、あら、コレの原種はの山で見るあの花かもと思うことがよくあります。 古代には医術や薬草の知識は神秘的なものに感じられていました。薬学や医療に精通すれば、ある意味、呪術師や魔術師に似た感覚で受けとめられるような事もあったようです。 いま様々な物質の薬効が解明され、あちこちから声高に、植物由来という言葉も絶え間なく聞こえてきます。 違った道を歩んできた西洋医学と東洋医学が歩み寄りつつあります。 化学物質を合成して作られる化学薬品と、植物の毒性を利用した医療との違い、西洋医学は病んだ細胞や組織を狙って正常に戻すところから進んできました。一方東洋医学は患者の体全体を対象にしたシステムで、それは伝統的に受け継いできた知識を重視することでした。今ではそれぞれに長所短所を全段階で見極めるシステムが進み次第に見直されているようです。 植物はなぜ薬を作るか。植物が生きのびるための巧妙な仕組みなのですが、それが自然や環境の変化に連れ、時を経てますます多くの薬を提供することになりました。また利用する人間側、化学の世界では遺伝子研究が進み、そのゲノム構成が少しずつ明らかになり、DNAを組み替え、利用価値の高いものが人工的に作られ市場に出回るようになってきています。 たとえとして、今まで自然界でみられなかった青いバラやパープル・トマトの例まで上がっています。 新しい世界が開けること、抗がん剤の研究が進むこと、ニコチンやアルカロイド系の麻薬の功罪など、化学式を用いて組織図を著し、効力のわけ(なぜ効くのか)また習慣性について、一冊の新書にはマダマダ収まり切れないほど植物の持つ力について学ぶことができました。 解明されていない多くの可能性について何年か後には新しい本が出るかもしれないと、楽しみにしています。 子供の頃に見た花を探して歩いた経験が、珍しいクララやシャボンの木、塩っ辛い実のなるヌルデなどのことを思い出し、おまけに煎じて飲まされたゲンノショウコやセンブリの苦さまで思い出し「君たちは美しいうえに偉いのだね」と、山で見かけたら声をかけようと思っています。 分子式は化学式というし亀の甲の名称はベンゼン環という、光合成って化学式で書くと難しいのね、なんて苦手科目を思い出したり、この本はどこを読んでもおもしろかった。

Posted by ブクログ

2025/05/21

薬、嗜好品、毒など植物が作り出す成分についての仕組みについての本。研究者らしく説明が専門的な印象。 一見、読みにくいと感じるが、一般人にも理解できるように、つまり、どういうことなのかをまとめているので、なるほどと納得できる。 植物が自分の作った毒に耐えるために液胞に毒を隔離し...

薬、嗜好品、毒など植物が作り出す成分についての仕組みについての本。研究者らしく説明が専門的な印象。 一見、読みにくいと感じるが、一般人にも理解できるように、つまり、どういうことなのかをまとめているので、なるほどと納得できる。 植物が自分の作った毒に耐えるために液胞に毒を隔離したり、自分が利用する場合には無毒化、敵によって細胞が破壊されると毒として外敵に対抗する仕組みに感心させられた。 勉強になったのは以下の2点。 巷で野菜を発酵させたものを「酵素」と名づけ、健康食品として売られているものは生化学的な酵素の意味を正しく捉えて使われているわけではない。 核ゲノムは母親、父親と半分づつ由来するのに対し、ミトコンドリアのゲノムは母親にしか由来しない。 研究者でありながらというより、 むしろ、研究者だからこそ 「植物は人間に優しくするために、体に良いものを作っているわけではない」 「自然の恵み、植物からの贈り物と考えるのは人間にとって心地が良いし、安心だからだろう」 「植物の化学成分という機能を人間が少し借りて、使わせてもらっているにすぎない」 という筆者の言葉が強く印象に残った。

Posted by ブクログ

2025/03/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

生物も化学もしっかり勉強していたら書いてあること全部わかって更に面白さを感じられただろうなと思うくらい専門用語がたくさんで読むのが大変だった。 植物は動物のように動くことができず、その場の環境で生き、次世代に繋げる。そのために自分の身を守るために毒や保護する物質を作る。それがたまたま人類にとって薬になっている。漢方も西洋の薬も元は一緒で、全体からアプローチするか悪いところを狙い撃ちするか考え方の違い。チンパンジーも調子悪い時は特定の植物のエキスを取っていた。初めて知ることがたくさんあり、どれも興味深かったし、植物の生き残り戦略が巧みでタフだと感じた。 植物達から得るものが多いと気づかされ、植物達への見方が変わる一冊だった。

Posted by ブクログ