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トレント最後の事件 新版 創元推理文庫

E.C.ベントリー(著者), 大久保康雄(訳者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 東京創元社
発売年月日 2017/02/20
JAN 9784488114022

トレント最後の事件 新版

¥715

商品レビュー

3.3

3件のお客様レビュー

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2024/04/25

第一章から衝撃の展開で幕があがる本書。探偵が事件を解決し、それで終わりと思いきや、そうはならない本書。江戸川乱歩が絶賛した物語。ミステリファン必読の一冊。

Posted by ブクログ

2022/10/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「スクランブル」に出て来たので。 と言っても、江戸川乱歩が選んだ十選のミステリーに入っているらしく、 ミステリー好きには有名らしい。 前世紀の推理小説からこの作品を期として、本格黄金時代を迎えたということらしい。 確かに恋愛がらみの展開と言い、 二転三転するトリックと言い面白かったが、 それほどすごい作品なのかはよくわからなかった。 つまりは、現在のミステリーに近いからこそ、 普通に読めてしまったのかもしれない。 被害者があわてて身支度をした証拠に、 義歯を忘れたというくだりが可笑しかった。

Posted by ブクログ

2017/03/17

この作品はタイトルが「トレント最後の事件」である。 最後というからには少なくとも最初の事件があったはずで、探偵トレントシリーズかと思いきや、本作はベントリーのデビュー作らしい。 シリーズだと最初から順を追ってきちんと読みたいわたしとしては、自分の作った決まりから外れるところだけれ...

この作品はタイトルが「トレント最後の事件」である。 最後というからには少なくとも最初の事件があったはずで、探偵トレントシリーズかと思いきや、本作はベントリーのデビュー作らしい。 シリーズだと最初から順を追ってきちんと読みたいわたしとしては、自分の作った決まりから外れるところだけれど、デビュー作らしいので十分愉しめる。 トレントは画家で、探偵としての才能も備えている。今までも数々の事件解決に貢献してきた。金田一耕助のように風采は余り良くないが、ひとの心に入り込む好印象を与える人物だ。 そのトレントが、アメリカ実業界の大物マンダースンが片目を撃ち抜かれた射殺体となって発見された事件を解決する。 こういういかにも切れ物ではなく、ちょっと頼りないくらいの人物が活躍する設定が好きなので、ここまでは面白い。 作品で扱われるのはマンダースン事件のみで、その後は全く事件は起こらない。 事件自体はなくても、どうなるのかと気がかりな展開をする作品は多いが、それも特にない。 マンダースン夫人が美しく知的で、誰からも好かれる人物であるため、この人物を巡って色々ありそうだと思うが、特に何もない。 比較的早い段階から、これって何なんだと思い始めた。 一応推理もののようだが、怪しい人物はだいたい絞られ、トレントが予想した事実も概ね想像出来た。 そして、想像通りだった。 作品中盤辺りから、物語が推理ものから別方向へ進み始める。そして、謎解きが始まり、やけに早く解決するなと思う。 どこに向かっていくつもりなんだと戸惑い、若干興味が薄れながら読む。 ラストでちょっとしたどんでん返しがある。 しかしそれも、そうなるんじゃないかと思っていた。そのため特に衝撃も受けない。 このどんでん返し部分が、この作品の中では盛り上がる場面だろうと思う。 更に、最後の最後で「トレント最後の事件」というタイトルの意味がわかる。 だから、最後なのかと。 そこも、そんな大袈裟なと感じてしまう。 金田一耕助もよくする事件の真実を隠しておくという、人情味溢れた大団円。 わたしはこういう、ひとりの判断で真実に勝手に蓋をするというのが嫌いだ。 そこが金田一耕助のやさしさで魅力だというひとも多いことはわかるが、やはり誰かに肩入れして真実を捻じ曲げるのはおかしいと感じてしまう。真実を明かしたときに、それに伴い哀しい事実が浮かび上がる悲劇と、誰かの命が失われた事実の解明は別の問題だと思う。それをごっちゃにして、無かったことにしましょうは乱暴すぎるし傲慢だ。 この金田一耕助式大団円が本作でも起きる。 起きると断言してはいけないだろうが、そうだろうことが文章から明らかだ。 ということでラストも好みでない。 帯に、“乱歩が惚れた大傑作”とある。 これに惹かれて読みたくなったのだが、乱歩はどこに惚れたのだろう。 美しい夫人が出てくるところだろうか。 美しい夫人に心乱された人物の行う奇行だろうか。 乱歩作品から感じる倒錯した醜い美というもの程でもなく、至って中庸に感じたのだけれど。 余り好みではなかったけれど、こういう出会いもまた献本の良さなのだと思う読書だった。

Posted by ブクログ

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