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覗くモーテル観察日誌
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 文藝春秋 |
| 発売年月日 | 2017/01/01 |
| JAN | 9784163905969 |
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覗くモーテル観察日誌
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商品レビュー
3.4
14件のお客様レビュー
覗きほど卑しい行為はない――そう言い切ってしまうと話は単純だが、人間という存在はそれほど割り切れるものでもない。人はなぜ性行為を見られることを避けるのか。そして同時に、なぜ他人のそれを見たがるのか。 前者については羞恥心という説明で一応の納得は得られる。しかし、それだけでは足り...
覗きほど卑しい行為はない――そう言い切ってしまうと話は単純だが、人間という存在はそれほど割り切れるものでもない。人はなぜ性行為を見られることを避けるのか。そして同時に、なぜ他人のそれを見たがるのか。 前者については羞恥心という説明で一応の納得は得られる。しかし、それだけでは足りないのではないか。むしろ人が最も無防備になる瞬間であるがゆえに、外敵から身を守るための本能――自己防衛の感覚が背景にあるのではないか。そんな仮説も成り立つ。 一方で、他人の営みを覗き見ることが興奮を高めるという事実もまた否定できない。人間の性は単なる肉体的な行為ではなく、強く脳に支配された営みであることを示している。 こうした前提を踏まえて本書を読むと、その異様さが際立ってくる。 著者であるゲイ・タリーズが記録したのは、天井裏に覗き部屋を作ったモーテル経営者の、実に30年にわたる観察の記録である。 だが本書は、刺激的な覗きの描写を期待して読むと肩透かしを食う。そこにあるのはむしろ、人間観察としての冷静さと、奇妙なまでの距離感だ。覗く側の心理、見られることのない人間の振る舞い、そして日常と非日常の境界の曖昧さ――そうしたものが淡々と積み重ねられていく。 結果として浮かび上がるのは、「人はどこまで他者を見たいのか」という問いであり、同時に「見てしまうことの不気味さ」でもある。 刺激ではなく、違和感と考察を残す一冊。 読み終えたあと、覗くという行為そのものよりも、人間という存在の不可解さの方が、強く心に残る。
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自分が経営するモーテルの天井に覗き穴を設け、お客の様子を覗き見る、というか、覗き見るためにモーテルを買取り経営に携わるとは、なんという歪んだ情熱!記録を発表するに至ったモーテル経営者の生い立ち等、精神的背景も描かれるが、やはり興味は覗かれた対象の振舞いに尽きる。 殺人事件を...
自分が経営するモーテルの天井に覗き穴を設け、お客の様子を覗き見る、というか、覗き見るためにモーテルを買取り経営に携わるとは、なんという歪んだ情熱!記録を発表するに至ったモーテル経営者の生い立ち等、精神的背景も描かれるが、やはり興味は覗かれた対象の振舞いに尽きる。 殺人事件を含む事例を興味深く読んだが、本書の原書が発行されたのが2016年。本書の元本は1960年代から1980年代にかけての観察記録だ。1980年代に成人していた私と同年代の人が、このモーテルを利用したことがあるとすれば、心穏やかではいられないだろう。
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なんとモーテルの経営者が、数十年間客室を覗いていた記録を残し、それを公開したというもの。 本書の著者はノンフィクションライターで、アメリカの性意識や性産業の変革を考察した『汝の隣人の妻』という著作もあるそうだ。 本書では「観察記録」にとどまらず、観察者ジェラルド・フースの生い立ち...
なんとモーテルの経営者が、数十年間客室を覗いていた記録を残し、それを公開したというもの。 本書の著者はノンフィクションライターで、アメリカの性意識や性産業の変革を考察した『汝の隣人の妻』という著作もあるそうだ。 本書では「観察記録」にとどまらず、観察者ジェラルド・フースの生い立ちや心境なども巧みに織り交ぜられており、単なるエロだけではない作品になっている。
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