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熔ける 大王製紙前会長井川意高の懺悔録 幻冬舎文庫
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熔ける 大王製紙前会長井川意高の懺悔録 幻冬舎文庫

井川意高(著者)

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熔ける 大王製紙前会長井川意高の懺悔録 幻冬舎文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 幻冬舎
発売年月日 2017/02/01
JAN 9784344425798

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商品レビュー

3.6

70件のお客様レビュー

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2025/11/21

頭脳明晰、文章も美しく、井川さんの半生がつまびらかにされている。 YouTubeでもよく言っているが、カジノに行ったら有り金全部失う方がいいと。そうしたら二度とやらないから。この人の場合は、倍になるか、全て失うか、というヒリヒリする感覚がたまらなく、やめられなかったそうだ。依存症...

頭脳明晰、文章も美しく、井川さんの半生がつまびらかにされている。 YouTubeでもよく言っているが、カジノに行ったら有り金全部失う方がいいと。そうしたら二度とやらないから。この人の場合は、倍になるか、全て失うか、というヒリヒリする感覚がたまらなく、やめられなかったそうだ。依存症と切って捨てるのは簡単だが、おそらく誰もがなるものではなく、はまりやすい資質があるのではと思う。普段感情が動きにくい、冷静沈着に様々な判断ができるという、大会社のトップには最適な資質が、そうした勝負事、しかも半端じゃない額でないと興奮せず、その快感がクセになって、ということか。 自身のことをよく分析していて、なのに自制ができないのか、ということではなく、やめられないことも含めて、わかっている感じがする。普段よくYouTubeを観るので、その人の背景が知れてよかった。

Posted by ブクログ

2025/09/14

大王製紙元会長の井川さんが、ギャンブルで106億を失った話なのですが、この小さな単行本に、仕事術や、幼少期の育ち方、友人との飲み遊び歩き方や、家族への愛情、ギャンブルでの金の使い方など、失落劇だけでない、彼の、ボンボンだからこそもある、生まれながらの処世術というか、生き方が全部詰...

大王製紙元会長の井川さんが、ギャンブルで106億を失った話なのですが、この小さな単行本に、仕事術や、幼少期の育ち方、友人との飲み遊び歩き方や、家族への愛情、ギャンブルでの金の使い方など、失落劇だけでない、彼の、ボンボンだからこそもある、生まれながらの処世術というか、生き方が全部詰まっていて、かなり濃い。 ほぼ池井戸潤の世界でした。 賢くて、かっこよくて、愛嬌があって、ギャンブルで100億以上失って捕まっても、それも隠しすらしない。なんなら本の中で、自分のせいで肩身の狭い思いをしたであろう父や弟に、愛情とこれからのアドバイスまで語る。 愛嬌があって、リスク許容度がぶっ壊れているサイコパス。好きな人です。 (36歳ベンチャー勤務時に読了)

Posted by ブクログ

2025/09/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この人が逮捕されたというニュースがあったことは覚えているが、すっかり忘れていましたね。最近Xでのつぶやきがネットで取り上げられることがあり、Youtubeもやってるのだと。お堅い上場企業の創業家の御曹司、会長まで務めてどうしてこうなった?生い立ちから、家業である一部上場企業の社長のちに会長まで上り詰め、暗黒面に落ちて逮捕、判決、収監までの話と、文庫用に出所後に書かれたものが収録されている。 経歴を裏切らない無駄のない文章。事実その通りで率直に書いているんだろうな。だが内容は、近所の子から借りたゲームに入れ込んで夢中になっているガキ大将、親経由でゲームを返してくれと言われて借りっぱなしが判明。しかも借りてたゲームは1つだけではなかった。親に激怒されたものの「1つ残らずちゃんと返したからいいだろ、壊してないし」みたいな話。あとは、こんなにたくさんの借金を個人資産だけで全部穴埋めしたオレってスゲー!が透けて見える。その金額で済んだのは逮捕されて終了になったからでしょうに。マカオでのギャンブルの話が詳細に書かれているのは、まず一般人には経験できないようなことで興味深かったとはいえ、週末になるとカモネギどころか鴨が金塊背負って飛んでる図が思い浮かんでしまう。自分がいいカモだったという認識があるのかどうか、ここではちょっとわかりませんね。 ちょうどこれを読んでる間にサントリーの新浪剛史氏が家宅捜索を受けたというニュースがありました。酒、クスリ、ギャンブル。その辺の嗜好性は育ちも学歴も、仕事ができるできないは関係ないんだな。三代目のボンボンが会社を潰す説、正真正銘のバカボンがやらかすのはよくある話だが、なぜこの人がやらかしたのか。会社の私物化ですね。いわゆるオーナー企業、創業者一族が役員に名を連ねている会社はろくなもんじゃないと言われるが、大王製紙もそれだったか。いくらオーナーとはいえ、会社の金でギャンブルしてたことに違いはない。会社は潰れずに済んだけど。 さてこの人は今後どうするんでしょうか。大王製紙の仕事は好きでやっていたわけではないそうで(嫌々だったわけでもなさそうだけど)。そこから免れた今、何をしたいんでしょうか。YoutuberやⅩ以外に何をされてるのでしょうか。私が知らないだけかもしれませんが。本に書かれている大王製紙時代の実績は嘘ではないだろうし、客観的に見て下駄を履かされていたことも自覚があるとはいえ、仕事はできる人なのでは。この人の動向を最も注視しているのは、大王製紙で一緒に仕事をしていた人たちでしょう。贖罪というのは服役することではないもんね。

Posted by ブクログ