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彼女になる日 another(4) 花とゆめC
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彼女になる日 another(4) 花とゆめC

小椋アカネ(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 白泉社
発売年月日 2017/02/03
JAN 9784592195443

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商品レビュー

5

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2017/05/24

自然の力で後天的に身体的性別が転換してしまうという世界。わたしたちの世界でいう、性同一性障害がテーマなんやろうか。かなり繊細で取り扱い注意なものを選んだなあ、と思う。やけど、テーマに頼り切らずきちんと主人公の葛藤や周りとの関係性、社会環境も描かれている。次は長編作品を期待したい作...

自然の力で後天的に身体的性別が転換してしまうという世界。わたしたちの世界でいう、性同一性障害がテーマなんやろうか。かなり繊細で取り扱い注意なものを選んだなあ、と思う。やけど、テーマに頼り切らずきちんと主人公の葛藤や周りとの関係性、社会環境も描かれている。次は長編作品を期待したい作者さん

Posted by ブクログ

2017/04/13

本編より先に、anotherが完結とは、これまた如何なる事か まぁ、感涙してしまった手前、文句はないんだが ほんと、グッとくる少女漫画だった。これもまた、むしろ、男が読むべき少女漫画の名作。女体化、そんな少女漫画らしくない、正直なトコ、抵抗感が生じる可能性がある設定ではあるが、そ...

本編より先に、anotherが完結とは、これまた如何なる事か まぁ、感涙してしまった手前、文句はないんだが ほんと、グッとくる少女漫画だった。これもまた、むしろ、男が読むべき少女漫画の名作。女体化、そんな少女漫画らしくない、正直なトコ、抵抗感が生じる可能性がある設定ではあるが、そんな食わず嫌い、読み始めてしまったら、呆気なく消し去られる 恋心は、元・男とか、そんな小さい事じゃ止められはしない。好きになったら、性別は、障害として意味を成さない。逆に、何が問題なのか、と問いたい。確かに、同性愛は世間に完全に認知されていない感はある けど、周りがとやかく言おうが、自分達の気持ちが一番に大事だろう。性別もひっくるめて、相手が好きなら、堂々としていればいい 周囲が「間違っている」と自分の常識から詰ってくるのは、同性愛者が迫害に怯えているからだ。私はこの人が好き!!その気持ちを堂々と表明していれば、その本気は周囲に伝わり、正しい事を言うのに酔いたいだけの人はたじろいでバツの悪さからすごすごと引き下がるし、応援してくれる人たちだって現れる 結局、病気だけじゃなく恋愛だって気の持ちようなのだ 男から女に変わっていく、その現実は簡単に受け入れられるものじゃない。思春期の中学生なら尚更だろう その繊細な悩みが、このanotherでは描かれており、この辺りが私が男も読むべき、とお勧めしたい理由だ 男のカッコ良さは色々とあるが、惚れた相手を悩みごと受け止められるか、その器のでかさは大事だ。一緒に苦しめ、と言う訳じゃない。自分がどうしたいか、を必死に悩む相手が、ふとした瞬間に崩れそうになった時、サッと支える事が出来る位置に留まり、心の拠り所になってやれるか、そこで男の価値が決まると言っても過言じゃない、と思うが、どうだろ、女性の読み手さん? 女子用の制服やスク水にドキドキし、歯止めが効かなくなる事、相良を欲望のままに傷つけてしまう事を恐れ、わざとらしく冷淡に接する、そんな男子中学生らしいカッコ悪さを晒しながらも、いざって時は躊躇わずに動ける成海は、この時点で、男からしてもかなりイイ男 つくづく、恋ってのは、不意のタイミングでストンと落ちるモノ。けど、後で考えてみると、日常のちょっとした事で、穴に向かって徐々に道が傾いていって、少しずつ、心が転がり始めていたんだな、と気付く どの話も好いが、個人的に最終巻の質を高めたのは、相良と母親の確執に迫り、相良が成海に背中を押され、自分を縛っていた呪いを断ち切る第十四話「白雪姫の目覚め」だ、と感じる。トントン拍子に進めば言う事なしだが、恋ってのは、そんな思い通りに行くもんじゃない。羽化、この大問題があるだけに、相良と成海の恋は、これくらいのトラブルがなきゃ前に進まなかっただろう。親を大切にするのは子供としちゃ当たり前、でも、親離れはしなきゃいけない。それは大人になる上で必要な事なので、子供が気に病む必要はないし、親も親で子の負担にならないようにすべきだ、と思う この台詞を引用に選んだのは、これこそが『彼女になる日 another』の良さを表現尽しているから。極端な話、この台詞をアピールしたくて、こうも長々と感想を書いたと言っても過言じゃない。好きな相手と一緒にいたい時、「性別」で悩まずに済む未来を、子供に渡せる努力をするのが、私達の仕事だなぁ、と思える力のあるコトバだった

Posted by ブクログ

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