1,800円以上の注文で送料無料

原之内菊子の憂鬱なインタビュー
  • 中古
  • 書籍
  • 書籍
  • 1221-04-01

原之内菊子の憂鬱なインタビュー

大山淳子(著者)

追加する に追加する

原之内菊子の憂鬱なインタビュー

定価 ¥1,540

220 定価より1,320円(85%)おトク

獲得ポイント2P

在庫なし

発送時期 1~5日以内に発送

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2017/01/21
JAN 9784093864626

原之内菊子の憂鬱なインタビュー

¥220

商品レビュー

3.8

24件のお客様レビュー

レビューを投稿

2025/08/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

原之内菊子、32歳、東北出身、おたふく顔の弁当屋の看板娘。 彼女には奇妙な「才能」がある。 それは、彼女の顔を見た人が、なぜか自分の本音や悩み、グチ、恋心まで、普段は隠している心の内をぽろぽろと喋り出してしまうというもの。 この能力のせいで、菊子はこれまで他人から一方的に話を聞かされる人生を送ってきた。 自分を地味で冴えない存在だと感じ、自己肯定感も低く、恋人もいないままアラサーに突入。 そんな彼女の日常は、どこか「憂鬱」に満ちている。 ある日、高田馬場にある弱小編集プロダクション「三巴企画」の社長・戸部内三と、唯一の正社員で東大卒の文学オタク・桐谷俊が、菊子の働く弁当屋を訪れる。 戸部は菊子の「自分語りを引き出す」能力に目をつけ、彼女をインタビュアーとしてスカウト。 菊子は戸惑いつつも、しぶしぶこの小さな出版社に転職する。 三巴企画は、ボロいビルに事務所を構える崖っぷちの会社。 コテコテの関西弁でグイグイくる戸部社長と、文学談義に花を咲かせる真面目な桐谷くん。 そんな個性的な二人と一緒に、菊子はインタビュアーとしての仕事を始める。 彼女の仕事は簡単だ。 ただ頷いて相手の話を聞いているだけで、インタビュー相手は勝手に本音をしゃべり出す。 政治家の裏話、芸能人の恋愛事情、果てはヤクザの組長の意外な趣味まで、菊子の前では誰もが「ダダ漏れ」に。 こうして、三巴企画は次々と特ダネを獲得していく。 しかし、菊子の能力は便利な反面、彼女自身にとっては重荷だ。 人の悩みや秘密を聞かされることに疲れ、時にはその内容の重さに耐えきれなくなる。 特に、ヤクザの組長へのインタビューをきっかけに、菊子は思わぬ事件に巻き込まれる。 警察沙汰や危険な状況に追い込まれながら、菊子は自分の能力のルーツや、なぜ自分がこんな「聞く子」になったのか、その秘密に迫っていく。 物語は、菊子の「聞く」能力を通じて、彼女自身の過去や心の傷、そして自己肯定感の低さと向き合う過程を描く。 戸部や桐谷、そして周囲の個性的なキャラクターたちとの交流の中で、菊子は少しずつ自分の居場所を見つけていく。 『にんじん』や『赤毛のアン』、『ライ麦畑でつかまえて』といった文学作品のエピソードが会話にちりばめられ、物語に奥行きを加える一方、ユーモラスで軽快な展開と、時にホロッとくる温かいシーンが絶妙に混ざり合う。 最終的に、菊子は「聞くこと」が単なる受動的な行為ではなく、人を信じ、寄り添う力であることに気づく。

Posted by ブクログ

2024/03/29

三巴企画のユーモラスな2人と、人に本音を話させる菊子の物語。 戸部と桐谷の軽快な会話が楽しく、居場所がなかった菊子がさまざまな出来事に巻き込まれる中で自分の人生を歩きだしていく様子が素敵。 物語に流れる人の温かさが魅力的な一冊だった。 ☆4.5

Posted by ブクログ

2023/08/23

大山さんの書く物語は、設定こそあり得ないような設定だけど、読み進めていくほどに、ふんわり優しく包み込まれるような気持ちになります。言ってみれば、メルヘンに近いのかな。 でも、このお話はミステリーの要素もあり。それでもやっぱり、メルヘンなんだよねぇ、全体として。不思議な作家さんです...

大山さんの書く物語は、設定こそあり得ないような設定だけど、読み進めていくほどに、ふんわり優しく包み込まれるような気持ちになります。言ってみれば、メルヘンに近いのかな。 でも、このお話はミステリーの要素もあり。それでもやっぱり、メルヘンなんだよねぇ、全体として。不思議な作家さんです。

Posted by ブクログ