作業で語る事例報告 作業療法レジメの書きかた・考えかた

齋藤佑樹(編者), 友利幸之介(編者), 上江洲聖(編者), 澤田辰徳(編者)

• 販売会社／発売会社: 医学書院
• 発売年月日: 2014/03/15
• JAN: 9784260019514

商品レビュー

2015/10/16

494.78-サギ 300350667
【2015年度泉良太先生（OT)】
本書籍はタイトルに「作業」という言葉が含まれていますが、人間を対象とする全学科に共通する大切なことが記されています。
例えば、皆さんがリハビリテーションという言葉から連想するのは、関節を動かす練習、筋力を向上させる練習、歩く練習等であると思います。しかし、リハビリテーションの目指すところは「全人間的復権」であり、これは障害を持った方が身体的、精神的、社会的に人間らしく生きる権利のことです。前述の練習のみでは人間らしい生活を送ることはできません。つまり、勉強、部活やサークル活動、アルバイト、趣味、自分の役割などがあってこそ、日々の生活がより良いものになっていると思います。
「作業」という言葉はこのすべての項目を含んでおり、人間の生活においてとても大切なものなのです。
是非ともこの書籍を通して「人間の診かた」について学んでもらえたら幸いです。