ペンギンが教えてくれたこと ある一家を救った世界一愛情ぶかい鳥の話

キャメロン・ブルーム(著者), ブラッドリー・トレバー・グリーヴ(著者), 浅尾敦則(訳者)

• 販売会社／発売会社: マガジンハウス
• 発売年月日: 2016/12/01
• JAN: 9784838728749

商品レビュー

2025/11/11

初めての家族旅行で訪れたタイでの事故、そして脊髄損傷…二度と歩けない、足先で砂の感覚を得られない…活動的だったサムは絶望感で自殺まで考えたそう
実際、命は助かったものの、脊髄損傷で生き残ったものの数ヶ月の間に命を絶つ人の数はとても多いそうだ

サムは幸い、巣から落ちたのか、弱ったペンギンと名付けたカササギフエガラスを息子が拾ってきたことから家族が増えて、サムの話し相手になったり、夫の好奇心からの養蜂を始めたり、カヌーに虜になりオーストラリア代表になったり、と快進撃が凄まじい

そんな人だけではない、退院後の自宅に帰ってきた時のショックなどを言葉に記載してくれているのが今後の少しの助けになる、はず。
余計な励ましはいらない、
他の重症者の話もいらない
いつまでもくよくよしない

自分の人生を取り上げられるのがどれほどつらくて苦しいことか、当事者になったことのない人間にはとうていわからないだろう。
それまで経験してきた困難が、どれもこれも、ばかばかしいくらい出細で取るに足らないものに思えた。

そしてペンギンから学んだいちばん重要なことは、「他人をいい気持ちにさせることが、自分がいい気持ちになる最も手っ取り早い方法だ」ということ。

2025/03/08

すべての励ましや慰め
の言葉が無力なとき、

温かい飲み物を片手に
この本を開いてみて。

苦しみは唐突に訪れる。

今のあなたはもう過去
のあなたとは違う人間。

しかし自分で選択する
力が残ってるかぎり、

あなたはやはりあなた
自身。

毎日を完璧に過ごせる
人なんていないけど、

後悔に明け暮れ過ごす
ことがいいはずがない。

その苦しみを感じてる
のは、

あなたや私が最初では
ないし最後でもない。

もうダメかもしれない
？

大丈夫、時間が癒して
くれるから。

本の中から美しい鳥が
飛び出して、

あなたの肩に降り立つ
から。

だから･･･─────

この本は元気なときに
読んだら響かないかも。

突然の事故で半身不随
となった当人が、

内なる葛藤を赤裸々に
語る文章と、

ペンギンの円らな瞳が
苦しむ心に雄弁に語り
かけます。

ほら、ペンギンだって
それも傷ついてたって、

こうして飛べるように
なるんだよって。

こういう本こそ学校の
図書室に置いてほしい。

文句無しの星五つです。

2023/04/05

とても短いぎゅっと濃縮された本
読む人の教養具合によって受け取る感想が変わるそんな本だと思った。
脊髄損傷の人がどんな気持ちになるのか？が少しだけわかるそのような気になった。
人間じゃない生き物が教えてくれる大切な事はどんな素晴らしい名言よりも説得力があるそう感じた。