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ブルマーの謎 〈女子の身体〉と戦後日本

山本雄二(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 青弓社
発売年月日 2016/12/01
JAN 9784787234100

ブルマーの謎

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商品レビュー

3.5

11件のお客様レビュー

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2024/03/11

「宮部みゆきが「本よみうり堂」でおすすめした本」でお勧めされた本、第ニ弾。 書き振りは新聞記者の週刊誌連載のごとくとても分かりやすいのだけど、大学の先生の本なので、とっても実証的。「まえがき」には、キチンと本書の目的と要約が載っている。それを更に要約すると。 学校には、校則と...

「宮部みゆきが「本よみうり堂」でおすすめした本」でお勧めされた本、第ニ弾。 書き振りは新聞記者の週刊誌連載のごとくとても分かりやすいのだけど、大学の先生の本なので、とっても実証的。「まえがき」には、キチンと本書の目的と要約が載っている。それを更に要約すると。 学校には、校則とか、近年注目された活動が幾つかある。学校関係者は、どこと無く活動の廃止には後ろ向きである。理由は、「集団美学が個人のリスクを超えて称揚される空気が、いまだ亡霊のように学校空間の中に漂っている」ためのようだ。加えて、一旦導入されて仕舞えばそのまま継続される奇妙な力学も働く。何故か。「継続するうちにいつの間にか精神性をまとい、道徳性を帯びるようになるからである」(9p)学校では、「民主主義の全線基地」と「家父長的な心情が生きながらえる温床」のねじれが、21世紀に入ってもなお存続している。密着型ブルマーの変遷はその具体例として取り上げた。(10p) 繰り返すが、読み終わるまで大学教授の文ではなく、週刊誌ライターの連載記事だと思っていた。とってもスリリングで面白かった。 60年台終わりから90年代初めにかけて、学校で採用された「密着型ブルマー」は、当初から使用者の嫌悪があったにも関わらず、採用経緯が全然残っていないのにも関わらず、全国に広まった。 著者の調査によると、東京オリンピックソ連女子バレーに憧れたというのは都市伝説であり嘘で、中学体育連盟の資金難を体操服メーカーが協力したという経緯が炙り出される。このメーカーが、なんと岡山県倉敷市(児島)に本社を持つ尾崎商事(ブランドはカンコー学生服)なのである。身近なので恥ずかしいけど、尾崎商事は彼らなりに社運をかけた取り組みだったこともわかる。 そうはいっても、それまでのちょうちんブルマーから恥ずかしさの伴う密着型ブルマーに変わるためには、受け入れ側にもそれなりの理由がなくてはならない。その分析も社会学者らしい実証的なものだった。宮部みゆきさん、これらを背景に小説書いてくれないかな。 2024年2月25日読了 まだ目の視力の不安定が続いていて、スマホの文字が見えにくい時があります。「いいね」返しができないことがあります。既読スルーをお願いします。

Posted by ブクログ

2024/02/20

何故、学校で密着型ブルマーが取り入れられ、存続され、 そして廃止されていったのか。各種資料やデータ等を調べ、 考察し、詳細に解き明かしてゆく。 ・はじめに 第1章 ブルマーの謎と来歴 第2章 密着型ブルマーの普及と風説 第3章 中体連とブルマー 第4章 全国中体連の設立と変貌 第...

何故、学校で密着型ブルマーが取り入れられ、存続され、 そして廃止されていったのか。各種資料やデータ等を調べ、 考察し、詳細に解き明かしてゆく。 ・はじめに 第1章 ブルマーの謎と来歴 第2章 密着型ブルマーの普及と風説 第3章 中体連とブルマー 第4章 全国中体連の設立と変貌 第5章 密着型ブルマーの普及過程 第6章 密着型ブルマー受容の文化的素地 第7章 密着型ブルマーの消滅過程 第8章 ブルマーの時代 ・おわりに 注、参考文献一覧有り。 1900年代に女子の体操着としてブルマーが取り入れられ、 特にちょうちんブルマーは戦後しばらくの間使われていた。 が、1960年代に密着型ブルマーが取り入れられるようになる。 GHQの方針、文部省の苦慮と中体連の設立。 全国大会を阻止するのが目的だった中体連は、 東京オリンピックによりスポーツ大日本派や世論に押し切られ、 大会を主催する団体へ変容。しかし資金不足に陥り、 体育衣料メーカーとタッグを組み、支援を受けながら 体育の授業用のジャージや密着型ブルマーの販売を後押しする。 折しも東京オリンピックでの女子体操などの姿に、 健康的な容姿を見い出したのか、学校で密着型ブルマーが 受容される。戦前からの下着とブルマーの二枚ばきの素地も。 だが、セクハラの概念が浸透し、ブルマー強制もセクハラでは ないかとの疑念が生まれ、ハーフパンツ等への移行が始まり、 密着型ブルマーは消滅していった。 普及や消滅の風説についても丁寧に考察したうえで、 密着型ブルマーについての様々な資料から解き明かしてゆく 過程は、なかなかの力作でした。 30年も密着型ブルマーが定着していたことについては、 道徳的意味合いがあったのではと考察していますが、 学校は一度決めた事がなかなか変えられない場であると というのも、あるんじゃないでしょうか? そういえば昔、職員会議の場で、簡易マネキンを準備して、 校長が密着型ブルマーからこのハーフパンツに替えたいと 言ったときは、よく決断したなぁと思ったものでした。 まぁ、体育衣料メーカーの意向もあったのかもしれないけど。

Posted by ブクログ

2021/03/30

国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet.nwec.jp/bunken/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=BB11369142&opkey=...

国立女性教育会館 女性教育情報センターOPACへ→https://winet.nwec.jp/bunken/opac_details/?reqCode=fromlist&lang=0&amode=11&bibid=BB11369142&opkey=B161706439948081&start=1&totalnum=4&listnum=0&place=&list_disp=100&list_sort=0&cmode=0&chk_st=0&check=0000

Posted by ブクログ

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