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妻への祈り 島尾敏雄作品集 中公文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2016/11/01 |
| JAN | 9784122063037 |
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妻への祈り
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没後30年企画で、梯久美子が編纂。 妻ミホとの関係をめぐる諸作を、年代順に並べている。 確かに「死の棘」は強烈さやボリュームから代表作なのは間違いないが、こういう短編で夫婦の変遷を読めるのは、とてもいい機会になった。 「死の棘」以前があるし、以降も人生は続くのだ。 "神話"の凋落と、本当の生活への変質。 島尾ミホ「海辺の生と死」と同じ中公文庫から出るというのも、また粋。 ◇I 特攻隊長と島の娘 ■「はまべのうた」 ウジレハマ、ニジヌラ。 子供たちの道。 キク・ケコちゃん。隊長さん。ミエ先生。 ……事実を童話の文体で。具体的なのに寓話っぽく。文体の力。 ■「出孤島記」 集英社文庫で既読。以下コピペ。 広島長崎のニュースを聞いたあとの、入江にて、部下との関係。自意識。 Nとの逢瀬。 出撃準備命令は出たが、出撃命令は出ず。 ……気持ちの襞を丁寧に丁寧に。 ■「出発は遂に訪れず」 新潮文庫で既読。以下コピペ。 冒頭「島の果て」と対になる巻末の配置。 もちろん島尾ミホ「その夜」の変奏。 確かに代表作の風格。 ◇II 夫婦という桎梏 ■「帰巣者の憂鬱」 新潮文庫で既読。以下コピペ。 巳一と妻ナス。 「死の棘」と違うのは、ナスの内面が描かれる。 ナスの発作から逃げて、飲みに行き、売春婦と寝るが、病気の感染が怖くて消毒。このへん、強迫神経症の傾向か。 ナスは雨戸の外に、夫が帰ってきたと幻視。 息子の子之吉(ネノキチ)、娘のタマ。 夫は妻から聞いて、「あの帰ってくるやつがじゃまっけなのだ」と。 ■「鉄路に近く」 ぼくが不在のときに妻が外出。鉄道自殺の疑い。 鉄橋架設工事の人夫が妻を連れて来る。酔って。 ◇III 狂うひと ■「われ深きふちより」 神経科の病棟へ。窓から若い女を見かける。 妻が精神病棟へ入院。私は付き添い。 妻の詰問。 患者たちの踊り。 ■「重い肩車」 持続睡眠治療の注射。 妻の詰問。 私自身も物狂いで、肩車の夢想。 窓から、男が連れた犬が少女を襲うのを目撃。男は妻を傷つけた自分だ。 ◇IV 島へ ■「妻への祈り」 入院治療を切り上げて、奄美大島へ。 船旅。 子と再会。 ■「妻への祈り・補遺」 上の短編の2年後。 妻のための文章。 快方に向かっている。 妻がかつていた島を訪れたりもした。 ■「廃址」 新潮文庫で既読。以下コピペ。 「死の棘」のその後。 私と妻ケサナが、十年ぶりにN浦へ。 ◇V 妻を見つめる ■「日の移ろい」(抄録) 日記。鳥の死。娘マヤ。図書館業務。小学生の少女との交流。夢。川端康成の死の報せ。「あなたが小さな女の子といっしょに居るのを見ると、なんだか気分がへんに悪くなってくるの」。沖縄芝居。妻の畑。レコードでクラシック。講演旅行。いずれ何もかも滅びる。憂鬱。「島尾隊長に会いたい」。台風。妻が鼠を溺れ殺す。マヤと伸三の帰郷。 ……小説というより日々の覚え書きだが、描写が丁寧で、やっぱり小説家の文章。 そして、地獄を経たあとの静けさだからこそ、なんでもない日常がじんわり輝いている。 もちろん体調不良や気鬱が常にあるので、下降気味の平穏ではあるのだが。 天候の描写が連動しているように思えるし、それがまたいい文章。 この文庫では抄録だが、全部読みたい。 個人的にはこういう日々雑記は苦手なほうだが、この文章は実にいい。 壮絶な経緯をまとめた文庫の最後にこれを置いた配置の妙でもあるだろう。 ◇解説 妻との歳月――愛と狂気と文学と 梯久美子
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加計呂麻島での運命の出会いから、二人はどのようにして『死の棘』に至ったのか。島尾敏雄の諸作品から妻ミホの姿を浮かび上がらせる、文庫オリジナル編集。
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