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古典文学読本 中公文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2016/11/01 |
| JAN | 9784122063235 |
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古典文学読本
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図書館の本を読む▼ https://kguopac.kanto-gakuin.ac.jp/webopac/BB00644246 「日本文学小史」をはじめ、独自の美意識によって古今集や能、葉隠まで古典の魅力を綴った秀抜なエッセイを初集成。文庫オリジナル。〈解説〉富岡幸一郎(出版社...
図書館の本を読む▼ https://kguopac.kanto-gakuin.ac.jp/webopac/BB00644246 「日本文学小史」をはじめ、独自の美意識によって古今集や能、葉隠まで古典の魅力を綴った秀抜なエッセイを初集成。文庫オリジナル。〈解説〉富岡幸一郎(出版社HPより)
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三島由紀夫の逆説的な表現に混乱するが、慣れると面白くて仕方がない。三島ってこんなにおもろしかったんだ、と感じた。芸術の生まれを「文化意志」として論じるところが、近代的でありつつ分析的。 古今集仮名序から 「力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男女の仲...
三島由紀夫の逆説的な表現に混乱するが、慣れると面白くて仕方がない。三島ってこんなにおもろしかったんだ、と感じた。芸術の生まれを「文化意志」として論じるところが、近代的でありつつ分析的。 古今集仮名序から 「力をも入れずして天地を動かし、目に見えぬ鬼神をもあはれと思はせ、男女の仲をも和らげ、猛き武士の心をも慰むるは歌なり」 の箇所を思い浮かべることになった、神風が吹かなかった理由を尋ねられるエピソードが強烈に印象を残した。 日本文学史を古典に通じたがゆえに論じようとしたらしく、とくに古今集だの新古今和歌集だの万葉集だの、なにかを持ち上げる形での評論とは距離を置こうとしていると思った。「わが古典」には古今、大鏡、謡曲、蘆屋道満大内鑑などをよき芸術として思い出をひらくところがあって、自分の思い出や少年期に親しんだ古典世界へのあこがれが垣間見える。 そして「文化」をイデオロギーへの対抗として定義するところが三島の大胆さであり、繊細さであるような気がした。古事記からじっくりとその補助線を引いていく様子は、意外にわかりやすい整理だと思った。権力対個人の構図で見ると、なるほどなあという説得力。関係は別にないけれど、カミュが読みたくなった。あたらめてカミュの写真を見ると角度こそ違うもののとても三島似だったかもしれない。逆かもしれないが。 古今集序読み飛ばした箇所があるので、再読したい。
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晦渋な表現だけではなく、例えば「1つの文化が、最高の洗練によって、純粋表現の極地に至るときに、そこには表現から見捨てられたものが山と堆積する。かつてルイ王朝のような文化は、このような文化であった。エリザ朝の文化はこれとは範疇を異にして、秤の一方にたえず野性を置いている。」というよ...
晦渋な表現だけではなく、例えば「1つの文化が、最高の洗練によって、純粋表現の極地に至るときに、そこには表現から見捨てられたものが山と堆積する。かつてルイ王朝のような文化は、このような文化であった。エリザ朝の文化はこれとは範疇を異にして、秤の一方にたえず野性を置いている。」というように読み手の深い教養を前提として述べられたりします。また、文学史というには目立った偏りがあります。「伊勢物語」や「源氏物語」については高い評価をしているものの、言及は少なく、「万葉集」「古今集」は饒舌に語り、「俳句」はスルー。「能楽」の精神性を評価しますが、「文楽」「歌舞伎」はスルーしています。癖の強い小論ですが、非常な知性に触れる喜びは感じました。
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