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美女と野獣 オリジナル版
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 白水社 |
| 発売年月日 | 2016/12/10 |
| JAN | 9784560095256 |

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商品レビュー
3.4
9件のお客様レビュー
ディズニー作品の『美女と野獣』は幼少期から何度となく見てきて大好きな作品だったが、原作を知っておきたいと手に取った。 2種類の感情を並列的に感じた。1つは「さすが美女と野獣、ストーリー展開が面白すぎる」というもので、肯定的な感情。もう1つは逆で、それは原書ならではであるが、「デ...
ディズニー作品の『美女と野獣』は幼少期から何度となく見てきて大好きな作品だったが、原作を知っておきたいと手に取った。 2種類の感情を並列的に感じた。1つは「さすが美女と野獣、ストーリー展開が面白すぎる」というもので、肯定的な感情。もう1つは逆で、それは原書ならではであるが、「ディズニー版と違ってモヤモヤさせる部分が多々あって残念」である。 モヤモヤする部分は何か。 圧倒的に気になるのは、登場人物もナレーションも、美貌や財を過剰に重視している点。 とりわけ「美貌」を褒める部分が幾度となくあり、対抗する肝心の野獣の醜ささえも、最終的にベルは克服せずに終わる。夢の中のイケメンにばかり惹かれて。 正直なところ、あとがきにおける解説が秀逸すぎてここで繰り返しても仕方ないのだが、本書のタイトルやテーマからして、美という基準が重要な要素であるから取り沙汰されるのはやむをえない。 ただ現代的な価値観の多様化やルッキズムに対するネガティブイメージがインストールされてしまっている私としては、ベットやベルの(育ての)父を応援する気持ちが強く、楽しみ切れない。 同様に、女王が身分違いの結婚を受け入れられないと騒ぐ点や、ベル親子が大量の財宝を好きなだけ行李に詰め込んで持ち帰る部分もまた、前者は身分制社会、後者は金品に対する浅ましさを感じさせてしまう。ベルの父も「奴隷を雇うことが出来て仕事をせずに済んだ」と喜んでいる。 価値観というものが時代によってこれだけ変わるものかと驚きを感じた。 そしてもう一点、ベルはその美徳でもって成功したシンデレラストーリーだとずっと思っていただけに、「実は妖精とのハーフ」「実は王家の血筋」というやんごとなき身分であった事実に心底ガッカリしてしまった。 それをいったら悟空も幽助もゴンも「最強の血筋」だし多くの創作作品に共通する設定なのではあるが、一般人たる自分としては凡人の成功譚に惹かれてしまうのである。 モヤモヤポイントその4としては、これは王侯貴族の身分からくるものではあるが、生活をオペラ鑑賞などの娯楽ばかりで過ごしている部分も怠惰で非生産的に感じる。そういった楽しみを否定はしないが、観劇し、夢の中の邂逅を待つばかりのベルの宮殿での生活には、人間的魅力を感じにくい。 以上の4点より、本筋としては面白いが、モヤモヤさせられるのである。 それに呼応して、改めて上記のモヤッとポイントを見事に覆い隠したディズニー版の秀逸さに感嘆するばかりである。
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ディズニーアニメや映画、ミュージカルなどで広く知られる「美女と野獣」の原作として、前にボーモン版の短編をよみましたが、こちらの方が「元祖」であるようで、ボーモン版は本作を「子供向けに要約したもの」だということが分かりました。 なるほど、大きなあらすじに変化はありませんが、本書の...
ディズニーアニメや映画、ミュージカルなどで広く知られる「美女と野獣」の原作として、前にボーモン版の短編をよみましたが、こちらの方が「元祖」であるようで、ボーモン版は本作を「子供向けに要約したもの」だということが分かりました。 なるほど、大きなあらすじに変化はありませんが、本書の方がディテールまでこだわって作られていることが良くわかります。ベルの内面的な美徳や、ベット(野獣)の特性についてなど、設定が良く考えられていて作品世界の「厚み」を感じる一方で、登場人物(種族)の「妖精」の存在が物語を複雑にしているように思いました。 キリスト教圏ならではなのでしょうか、王権と妖精(と、妖精の世界における要請同士の力関係や秩序)が複雑に絡み合っているため、またその説明が一人の妖精のセリフで語られているために状況を理解しづらく、ラストの長台詞部分は一部読み飛ばしてしまいました。 わかりやすく、楽しめるようにアレンジされたアニメ版やミュージカル版などから作品に触れることをお勧めしますが、さらに興味を持った人には「原作」として本書も紹介したいと思います。
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ボーモン版でなく、オリジナルのヴィルヌーヴ版を読むのは初めてでした。大人向けの物語であるだけに、深味があって面白い。訳者あとがきも興味深かったです。再読したい本。
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