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ぐるぐる問答 森見登美彦氏対談集
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ぐるぐる問答 森見登美彦氏対談集

森見登美彦(著者)

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ぐるぐる問答 森見登美彦氏対談集

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2016/10/01
JAN 9784093885201

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商品レビュー

3.4

29件のお客様レビュー

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2022/03/02

坂崎千春氏の表紙に、この対談集の雰囲気が詰まっている。坂崎さんはかなりのもりみーファンなのだろう。 一見、四畳半で、森見登美彦を囲んで著書の登場人物たちがワイワイがやがやしているかのように見えるが、実は全員主な対談相手を模している。 ・中央は当然森見登美彦。しかし、京都には居な...

坂崎千春氏の表紙に、この対談集の雰囲気が詰まっている。坂崎さんはかなりのもりみーファンなのだろう。 一見、四畳半で、森見登美彦を囲んで著書の登場人物たちがワイワイがやがやしているかのように見えるが、実は全員主な対談相手を模している。 ・中央は当然森見登美彦。しかし、京都には居ない鹿の角を生やしているのがミソ(もりみーの出身は奈良県、京都は外からの視点だから書けたのかも)。 ・狸は、飲み友達の万城目学。かなり食えない話をしている。 ・天狗は、京大の大先輩・綾辻行人。もりみーは綾辻ゆかりの京大ミステリ研に入ろうかと迷ったと告白。 ・1番ガチな対談をしているのは、ペンギンこと上田誠。親交も厚いが、上田氏がアニメ化脚本を書き、やがて上田氏の代表作「サマータイムマシーンブルース」の小説化をもりみーが実現させるという運命の人。 ・隣にいる狐面は、意外にも親交のある綿谷りさ。怖い話ばかりしていた。 ・うしろで鎮座している招き猫は、対談時のお土産に招き猫を持ってきた作家の柴崎友香。 ‥‥という見立てが正しいかどうかは誰も保証しません。 全員が京大出身だったり、京都生まれだったり、京都を拠点に作品を作っているという共通点を持つ。 その他、萩尾望都とか羽海野チカとか人気作家を、「職権濫用」で対談していて、とっても羨ましい。職権濫用の最たるものの中に、本上まなみがいる。万城目学氏の対談中でも登場し、たびたび話題の中に登場した本上まなみとの対談のことは特別に言及せざるを得ない。 森見登美彦が本上まなみの大ファンで、デビュー作(太陽の塔)の小物(自転車)に「まなみ号」と名付け、その勢いで「将来は人気作家となって、本上まなみと対談するんだ!」と学生の頃から豪語していて、その4年後に実現させたら、実際には固まってほとんど話ができなくなったというエピソードほど、共感するものはない。 もりみーは万城目学に「5年計画だった」と白状している。小説「太陽の塔」の主人公のように「外堀から埋めてゆく」方針をとっていたらしい。当然、本来なら、そのやり方は本丸まで辿り着かない。 私も、(妄想だけど)同じシチューエーションでシャリーズ・セロン様が対談相手に現れたら、たとえ手元に数日かけたカンニングペーパーを用意してきても固まってしまうと思う。 しかし、「固まる」という現象は、頭の中が白紙になることとはまた違うことだと私は想像する。ホンの一瞬だけご尊顔を観たら、本人の頭は高速回転するものだ。用意した文句が全てありふれてつまらないモノに変化するのである。「今日は思っていたのと全然違う。じゃあどうすれば良いんだ!」その対策を考えて凡ゆるシュミレートをしているうちにいつのまにか時間が経つという寸法である。 もりみーはよほど悔しかったのか、2007年のガチガチ対談のリベンジ対談を、2013年にしている。本書に掲載。しかし、この本に07年対談は掲載されていない。もりみーの拒否があったらしく、正に「もりみーらしい」のではあるが、私の「想像」が合っているかどうかは検証できなかった。非常に残念だ。 巻末に2015年の森見登美彦が05年の森見登美彦を呼び出して「今昔対談」するという力技も載せている。もりみーファン必読の対談集。マリモさんの紹介。ありがとうございました♪

Posted by ブクログ

2021/12/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

p.77 全裸にアルミホイル巻いてるバンドとか体育祭という名のイベントのために夜どおしティッシュの花作るとか、アホなことをやってるのを見て「すごいアホやなぁ」と思ってたら、就職先はむっちゃええとこやったりして「そっか、京大やった」みたいな人がいました。 P.198 中学生くらいまでは素直に書いてるからよかったんですけど、高校生くらいになるとへんな知恵がついて、カッコつけるようになって。 違う「カッコいい自分」で描いてもダメですよね。「自分」で描かないと。 まあまあ面白かったです。

Posted by ブクログ

2020/10/23

対談した人~劇団ひとり(小説が売れた)万城目学(森見さんの3級上)瀧波ユカリ(漫画家)柴崎友香(1973生まれ大阪出身の「春の庭」芥川賞作家)うすた京介(すごいよ!!マサルさん)綾辻行人(1960生まれ京大出身のミステリ作家)神山健治(アニメ「東のエデン」の監督)上田誠(四畳半神...

対談した人~劇団ひとり(小説が売れた)万城目学(森見さんの3級上)瀧波ユカリ(漫画家)柴崎友香(1973生まれ大阪出身の「春の庭」芥川賞作家)うすた京介(すごいよ!!マサルさん)綾辻行人(1960生まれ京大出身のミステリ作家)神山健治(アニメ「東のエデン」の監督)上田誠(四畳半神話体系をアニメ化した脚本家)羽海野チカ(3月のライオン)大江麻理子(もやさま・テレビ東京アナウンサー)萩尾望都(1949生まれ)飴村行(1969生まれ東京歯科大中退の粘膜シリーズ作家)本上まなみ(1975生まれ)綿谷りさ(1984生まれ「蹴りたい背中」芥川賞作家)昔の森見登美彦~仕事がらみの人が多いね。この絡みからサマータイムマシーンブルースが生まれる。万城目さんの方が下だと思ってた

Posted by ブクログ