悪魔を憐れむ

西澤保彦(著者)

• 販売会社／発売会社: 幻冬舎
• 発売年月日: 2016/11/25
• JAN: 9784344030305

商品レビュー

2023/05/13

現行“匠千暁シリーズ”の最新刊。安槻大学卒業後の彼ら特に変わりなく。

短編集ではあるけども中々ボリューミーで長編間の繋ぎ感はあまりなかったですね。事件の本筋とは関係ないような事柄が事件の事象の核心をついてくるような構成が面白い。

2023/02/07

匠千暁シリーズ。
過去のシリーズ作品内容に関する記述がそこかしこにあるので、本シリーズは順番に読み進めることをオススメする。
タック、タカチ、ボアン、ウサコの主要キャラ達の卒業後にも触れられているので、シリーズファンには見逃せない作品だが、“一見さん”には消化不良の残る内容かもしれない。
この4人を中心とした登場人物達が、あーだこーだと推理をこねくり回す所が本シリーズの特長であるが、本作は短編集の形を取っているためか、その推理に“無理矢理感”が大きい印象は否めない。特に表題作の「悪魔を憐れむ」は、“悪魔”の思考回路及び犯行の工程と動機の理解に苦しむ。リアリティを求める類の小説では無いのかもしれないけれど。

週刊文春ミステリーベスト10 11位
本格ミステリ・ベスト10 7位
ミステリが読みたい！ 10位

《匠千暁シリーズ》
1. 彼女が死んだ夜
2. 麦酒の家の冒険
3. 仔羊たちの聖夜
4. スコッチ・ゲーム
5. 依存
6. 身代わり
7. 解体諸因
8. 謎亭論処
9. 黒の貴婦人
10. 悪魔を憐れむ

2019/11/07

ﾀｯｸ&ﾀｶﾁだからおまけの4かな。買ったのをずっと忘れてて借りてから見つかった(笑)。文庫を買わなくて良かったわ(-_-;)。相変わらず犯人が救いようがないくずばかりのｼｭｰﾙな世界観。この人はレズビアンと親子関係によほどトラウマがあるのかね。