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ティラン・ロ・ブラン(2) 岩波文庫
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ティラン・ロ・ブラン(2) 岩波文庫

J.マルトゥレイ(著者), M.J.ダ・ガルバ(著者), 田澤耕(訳者)

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ティラン・ロ・ブラン(2) 岩波文庫

定価 ¥1,254

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 岩波書店
発売年月日 2016/11/17
JAN 9784003273821

ティラン・ロ・ブラン(2)

¥220

商品レビュー

2.5

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2024/02/14

騎士ティランの冒険は、ロードス島攻防戦ののちギリシャ帝国を舞台にトルコとの戦いに移る。コンスタンティノープル、そしてギリシャ帝国版図の解放のために戦うティラン。そして、ギリシャ皇女と運命の恋に落ちるのであった。  恋は騎士道物語に欠かせない要素であり、募る恋情、でも告白さえもでき...

騎士ティランの冒険は、ロードス島攻防戦ののちギリシャ帝国を舞台にトルコとの戦いに移る。コンスタンティノープル、そしてギリシャ帝国版図の解放のために戦うティラン。そして、ギリシャ皇女と運命の恋に落ちるのであった。  恋は騎士道物語に欠かせない要素であり、募る恋情、でも告白さえもできないという機微を楽しむものであるが、あまりにも欲望に忠実すぎやしませんかね、ティラン君。  -皇女から戦に集中しろと言われているのにキスやらその先やらを求めて駄々をこねる。  -夜中に部屋に忍び込み、下半身は押しとどめられるが上半身は好きにする。  -その傍らで初めての一義に及ぶ別カップル。しかも女性側の訴えが生々しい。 もっとすごいこともしているが… 騎士道物語時代が成立時点ですでにファンタジーとして受け入れられていたとはいえ、この生々しさは当時の読者が持てめていたものなのか、それとも成立した土地柄によるものなのかはちょっと興味深い。  なお、ジェノバ人に代表されるイタリア系の人々がトルコ側について裏切り者として描かれることを考えると、当時のスペインとイタリアの関係が良くわかる。

Posted by ブクログ

2022/04/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

騎士として名を馳せたティランは帰国後、シチリア島、ロードス島に侵略してきた異民族との戦闘に向かう。騎士は託された戦いは受けなければならないという。 相手はイスラム教民族。時代的には十字軍が活躍していた頃でしょうか。 「名誉と財産と命。騎士が大切にしなければならない3つのこと」と、語る。”正義”があるから、勝利できるという、キリスト教的理想が罷り通った時代。こうして、騎士が名誉の名の元で使い捨てられていったのかもしれない。 古代ローマ帝国がカルタゴとの戦いの後の衰退したことは、「カルタゴの脅威がなくなって、ローマ中が快楽と怠惰に毒された」結果と語る。繁栄の絶頂での振舞いがいかに大変で難しいか、語る。「自らの悪徳や快楽と向き合うことは無理」と説く。あたかも、ティランの物語を語りながら、当時の騎士道・生き方を説いているようです。 そして、戦いには”知恵”が必要と説く。「知恵は神と自然が人間に与え給うた最高の贈り物」である、と。物語によって、歴史や考えを伝えていく姿がみえる。

Posted by ブクログ

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