虎狼 ハヤカワ・ミステリ1913

モー・ヘイダー(著者), 北野寿美枝(訳者)

• 販売会社／発売会社: 早川書房
• 発売年月日: 2016/11/09
• JAN: 9784150019136

商品レビュー

2017/10/29

脳内というか心いうかの呼びかけに呼応できちゃって真相を知るってそういうスピリチュアルなのってどうなのかなと思うけど・・・しかし、これって第２作を読んでたらもっとおもしろく読めるだろうに。久しぶりに読み返そうかな。

2017/03/25

愛されなかったから、認めてもらえなかったから、その恨みで殺すなんて、承認欲求の強い子供だね、いい年なのに。犯行の真の首謀者が憎んでいる相手ってもう一人いると思うんだけど、そっちは手をかける気なかったのかな。キャフェリー警部に突きつけられたあまりに苛酷な真実に息が詰まった。女や子供の恨みは積もると恐ろしい。

2017/03/11

ジャック・キャフェリー警部シリーズ第７作。MWA最優秀長編賞（エドガー賞）をスティーブン・キング「ミスター・メルセデス」と争って敗れたが、個人的にはこちらの方が面白かった。ヘイダーは「喪失」で既に受賞していることもあって、巨匠キングの初受賞ということになったのだろう。
疑いようのない傑作で、中盤のツイストが見事に決まっている。「喪失」よりも出来は上だと思う。ただし、キャフェリーの兄に関するエピソードは余計。というか、これをもっと詳しく描くべきではなかったか。