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風花帖 朝日文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 朝日新聞出版 |
発売年月日 | 2016/10/01 |
JAN | 9784022648297 |
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商品レビュー
3.4
9件のお客様レビュー
武骨な男が好きな女性の為に自分を捧げる姿は、読んでいるものを感情移入させる。 このような男の生き方は出来ないが、小倉藩の白黒騒動を舞台に繰り広げられる人間の欲望を背景に、清廉な気持ちで事を成し遂げる姿は読者を小説に引き込ませる。 葉室作品の真骨頂である。
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史実である藩の内乱をベースにしているらしいけれど、とにかく双方の企みがレベルが低くかつ卑怯過ぎる。 新六は葉室作品らしくどこまでも一途で清廉な性格で、芯の通った行動を貫くものの、藩の上役たちの酷さに救いがないので少々興醒めしてしまった。 常に静かな感動を与えてくれる葉室作品にして...
史実である藩の内乱をベースにしているらしいけれど、とにかく双方の企みがレベルが低くかつ卑怯過ぎる。 新六は葉室作品らしくどこまでも一途で清廉な性格で、芯の通った行動を貫くものの、藩の上役たちの酷さに救いがないので少々興醒めしてしまった。 常に静かな感動を与えてくれる葉室作品にしては少し残念な印象かな。
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小倉藩で享和から文化年間にかけて実際に起こった「白黒騒動」を題材にした時代小説。 であるとともに、感動の恋愛小説ともいえる。 かつて、彼女の危機を救った時、「わたしが吉乃様をお守りいたしますから、このことは生涯かけて変わりませんぞ」と、印南新六は誓う。 吉乃は、いまでは他人の妻と...
小倉藩で享和から文化年間にかけて実際に起こった「白黒騒動」を題材にした時代小説。 であるとともに、感動の恋愛小説ともいえる。 かつて、彼女の危機を救った時、「わたしが吉乃様をお守りいたしますから、このことは生涯かけて変わりませんぞ」と、印南新六は誓う。 吉乃は、いまでは他人の妻となっているが、その言葉通り、新六は命をかけて彼女を守り通す。その行動について彼は「ひととしての思いでござる」と言い切る。 現代小説なら噴飯物に思えるこれらの言動も、時代小説の世界を借りると、登場人物の凜とした佇まいに清冽さが胸に迫る。 新六の最期の場面を小説の冒頭に据えた手法は? 彼の一貫性を強調する意味合いであろうか。
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