1,800円以上の注文で送料無料

石黒くんに春は来ない
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 書籍
  • 1221-07-04

石黒くんに春は来ない

武田綾乃(著者)

追加する に追加する

石黒くんに春は来ない

定価 ¥1,320

220 定価より1,100円(83%)おトク

獲得ポイント2P

残り1点 ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

2/21(金)~2/26(水)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 イーストプレス
発売年月日 2016/11/06
JAN 9784781614885

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

2/21(金)~2/26(水)

石黒くんに春は来ない

¥220

残り1点
ご注文はお早めに

カートに追加するカートにいれる

商品レビュー

3.9

15件のお客様レビュー

レビューを投稿

2024/12/23

スキー教室で1人の男子高校生が行方不明になる事件から始まる。教室はヒエラルキーができ、一軍に該当する生徒が牛耳る状態。久住京香を中心としたグループがSNSで陰湿ないじめを繰り返し、ターゲットを不登校にまで追い込んで楽しんでいた。担任の清水先生も、久住京香は可愛くて、自分に懐いてく...

スキー教室で1人の男子高校生が行方不明になる事件から始まる。教室はヒエラルキーができ、一軍に該当する生徒が牛耳る状態。久住京香を中心としたグループがSNSで陰湿ないじめを繰り返し、ターゲットを不登校にまで追い込んで楽しんでいた。担任の清水先生も、久住京香は可愛くて、自分に懐いてくれていると思い込んでおり、いじめを受けた生徒の友達が訴えても聞く耳を持たない…。先生側からしても、日々の業務に加え、生徒のいじめ問題となると、負担に感じ、正直、面倒くさいなと思うことが多いと思う。でも、いじめを受けている生徒からしたら、教師が全てで、自分の声を聴いてくれないとなると、自分からフェードアウトするしかなくなるのかもしれない。いつもつるんでいても、ふとした事で関係は崩れ、友情って、積み上げることは大変なのに、崩れ去るのは一瞬なのだなと改めて思い知らされた。石黒くんが消息不明のまま、物語が進んでいくが、ある日突然、LINE上に浮上する。ここから話が急展開。久住京香のグループに不満を持つ生徒が反撃に出る。同調圧力というものだろうか。権力を持っていた物を見世物にし、みんなで蹴落とす。段々、アイツが悪い、あいつがいなくなれば良いのだと、存在を消す方法を考えるようになる。そんな環境の高校にいたら…と考えただけでゾッとした。宇正が教室で熱弁を始め、みんなが拍手をして、久住をどん底に落とすシーンは読んでいるだけで鳥肌が立った。この物語は、いじめていた側が地獄に落ちるというスカッとする展開だったが、現実は真逆なのだろう。私もこのクラスの一員として物語に没入できた感じがあり、とても満足。花と宇正の頭の良さ、計画が細かく練ってあり、学園モノとしても楽しめるし、ミステリーとしても楽しめるような作品だった。

Posted by ブクログ

2023/09/26

学校という閉塞感のある環境にスクールカースト、SNSを織り交ぜて物語は進む 常に主人公の恵美の視点で書かれているので、恵美と同じ感情に引っ張られていくからこそ、ラストに向けての展開が衝撃的に感じるんだと思います ただ、正義もやり過ぎると、正しさが見えてこないことってあるよなぁ...

学校という閉塞感のある環境にスクールカースト、SNSを織り交ぜて物語は進む 常に主人公の恵美の視点で書かれているので、恵美と同じ感情に引っ張られていくからこそ、ラストに向けての展開が衝撃的に感じるんだと思います ただ、正義もやり過ぎると、正しさが見えてこないことってあるよなぁ〜とも感じましたね 全体的に面白かったし、ラストも良かったですが 復讐=正義な感じが受けてしまったところが、少し乗りきれなかったですね

Posted by ブクログ

2023/04/12
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読みやすく、いい具合にざわざわする読み心地のお話で面白かったですが、 個人的にはタマリン大量出現あたりがピークで、その後は少々尻切れトンボ 宇正がスマート?すぎて、なんかス○ッとジャパンみたいな… とはいえ、LINE上で匿名性をもって下剋上を仕掛けたクラスメイトたちが、 リアルな教室の中でもその顔を失っていく表現などは、怖さがあって良かったです 「青春は美しくなんかない。世界は狭く、現実はおぞましい」 この冒頭の一文が良いです

Posted by ブクログ