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オはオオタカのオ
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 白水社 |
発売年月日 | 2016/10/01 |
JAN | 9784560095096 |
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商品レビュー
3.5
4件のお客様レビュー
父を失ったヘレンが心の隙間を埋めるために飼ったオオタカのメイベルとの日々を綴ったエッセイ。 同じ著者が書いた「ハヤブサ」が面白くて、その中でたびたび本書が言及されていたのでこちらも読んでみました。しかしこれは想像していたのと違ったこともあったのですが、読むのがしんどい本でした。...
父を失ったヘレンが心の隙間を埋めるために飼ったオオタカのメイベルとの日々を綴ったエッセイ。 同じ著者が書いた「ハヤブサ」が面白くて、その中でたびたび本書が言及されていたのでこちらも読んでみました。しかしこれは想像していたのと違ったこともあったのですが、読むのがしんどい本でした。 著者のヘレンは父を失ったショックから半ば衝動的にオオタカを求め、鷹匠をやりますが、その動機も含めて前向きではなく、したがってつまずきと内証に溢れた記述が続き、読んでいて辛くなりました。そんなだからオオタカも思い通りにならないこともあり、たびたび失敗が重なってそれも彼女の心に重くのしかかります。 一方で著者が心酔して読んだというT.H.ホワイトの著作「オオタカ」の記述を取り入れ、批評的に検証するという流れが平行して描かれますが、こちらもオオタカを思い通りにできずに虐待するなどしていたようで読んでいて辛く、双方の心情が相まって闇の深い方に沈んでいき、ついには著者はうつ病を診断されるまでになります。それをどん底として回復に向かう記述で本は終わりますが、なにしろ辛い。重い。ですので「ハヤブサ」のように自然史的なオオタカの本を期待していた僕としてはかなり読みづらい本になりました。 しかし、父の死、オオタカの生、自分の生きる世界について病みに病み切るほど洞察と思索を深めたエッセイとしての読み応えは抜群でした。メンタルのエネルギーが充実した時にでも読み返したら面白く読めるかもしれません。 ところでこの題名ですが、ブラッドベリの「ウは宇宙船のウ」のオマージュかと思ったのですが(そう思う人も多いはず)、そんな気配は微塵も出てきませんでした。従ってちょっとふざけてるように見える題名につられて明るい話なのかと思っちゃったりすると手ひどく裏切られます。こういう題名の付け方って海外ではけっこうあるのかしらん。
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急逝した父と自分の物語、鷹を飼い狩をする話、アーサー王物語「永遠の王」の作者T.H.Whiteの「オオタカ」(The Goshawk)の論評の3つの要素が絡み合って語られる。 最初はごちゃごちゃしている上に、全てが進まないので辛抱が必要。 しばらくすると、文章のリズムと、3要素そ...
急逝した父と自分の物語、鷹を飼い狩をする話、アーサー王物語「永遠の王」の作者T.H.Whiteの「オオタカ」(The Goshawk)の論評の3つの要素が絡み合って語られる。 最初はごちゃごちゃしている上に、全てが進まないので辛抱が必要。 しばらくすると、文章のリズムと、3要素それぞれの進展、絡み合いが面白くなってくる。 それにしても、父親への愛が凄い。突然の死とは言え、事故でも事件でも無い自然死で、心を病むほどショックを受けるというのが、ある意味羨ましい。それほど人を大事に思ってたってことだから。鷹に対してもそうだし、好きなことに対して、想い入れの強い人なんだね。 T.H.Whiteを読んでみようかと思った。
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鷹匠を目指しオオタカを育てる大学の研究員ヘレンの自伝的ノンフィクション。 日本の鷹匠も女性が増えているらしいけれど、英国でもそうなのかな?
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