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セラピスト 新潮文庫
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セラピスト 新潮文庫

最相葉月(著者)

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 新潮社
発売年月日 2016/10/01
JAN 9784101482279

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商品レビュー

4.1

31件のお客様レビュー

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2024/05/19

ノンフィクションライターの最相葉月による、箱庭療法について。 箱庭療法もさることながら、カウンリングについて深く知ることができた。

Posted by ブクログ

2023/03/13

始終圧倒されっぱなしだった。登場するセラピストのみなさんの思慮深さや鋭さと、それをあますことなく表現する最相さんの筆致。 クライエントが回復することを、手放しで喜んではいけない。心の病と向き合うことの長く苦しく、ときどき光が差しこむ道のりを垣間見た。 口絵の、中井久夫さんの書...

始終圧倒されっぱなしだった。登場するセラピストのみなさんの思慮深さや鋭さと、それをあますことなく表現する最相さんの筆致。 クライエントが回復することを、手放しで喜んではいけない。心の病と向き合うことの長く苦しく、ときどき光が差しこむ道のりを垣間見た。 口絵の、中井久夫さんの書いた風景構成法のイラストがとてもいい。じんわり、何でも受け入れてくれそうな風景。

Posted by ブクログ

2023/02/01

最相葉月(1963年~)氏は、関西学院大学法学部卒、広告会社、出版社、PR誌編集事務所勤務を経て、フリーのノンフィクションライター。『絶対音感』で小学館ノンフィクション大賞(1998年)、『星新一 一〇〇一話をつくった人』で講談社ノンフィクション賞(2007年)を受賞。そのほか、...

最相葉月(1963年~)氏は、関西学院大学法学部卒、広告会社、出版社、PR誌編集事務所勤務を経て、フリーのノンフィクションライター。『絶対音感』で小学館ノンフィクション大賞(1998年)、『星新一 一〇〇一話をつくった人』で講談社ノンフィクション賞(2007年)を受賞。そのほか、大佛次郎賞、日本SF大賞等を受賞。 本書は2014年に出版、2016年に文庫化された。 私はこれまで、著者のエッセイ集『なんといふ空』、『れるられる』、ノンフィクション作品『絶対音感』、『東京大学応援部物語』を読んできたが、その感性と徹底した取材スタイルが好きで、本書についても新古書店で見つけて手に取った。 本書は、「心理療法(=カウンセリング)」について、著者が「なぜ病むのかではなく、人の心がどう回復していくのか」に興味を持ったことをきっかけに、その歴史や方法、現場の様子を明らかにしたものである。 カウンセリングとは、20世紀初頭の米国に始まり、第二次大戦後に日本に持ち込まれたものだというが、本書では特に、日本のカウンセリングの歴史を作った、「箱庭療法」(砂を敷き詰めた箱におもちゃを配置して庭を作る方法)を使う心理学者・河合隼雄(1928~2007年)と、「風景構成法」(川や森や人の絵を、ある順序に従って描かせる方法)を使う精神科医・中井久夫(1934~2022年)の歩みを中心に、多数のセラピストを取材している。 また、著者は、臨床心理学を学ぶために、東洋英和女学院大学大学院と臨床部門併設の民間研修機関に通い、更には、自らの病(双極性障害Ⅱ型)についても明らかにしているのだが、そうした点は著者らしい。 読み終えて、これまでほとんど知らなかった心理療法の歴史を知ることができたが、中でも驚いたのは、河合隼雄の息子で同じく心理学者の河合俊雄が、「これまでの流れを見ていると、だいたい十年サイクルで心理的な症状が変化している・・・実は、発達障害だってそろそろ時代遅れになるかもしれないと考えているんです。生物学的な背景は絶対にありますから、傾向そのものは変わりませんけど・・・だいたい、あとになってわかるんです。それをいち早く捉えるのがわれわれセラピストの仕事ともいえますが」と語ったことである。つまり、クライエントの症状というのは、時代によってどんどん変化するというのだ。社会環境が変われば、それに対する人間の反応の仕方(=症状)が変わるのは、考えてみれば当然のことなのだが、改めて気付かされた。 そして、著者は最後に、クライエントとセラピストの関係の在り方について、次のように記している。 「この世の中に生きる限り、私たちは心の不調とは無縁ではいられない。医療だけでなく、社会的なサポートの充実が急がれる。ただ、よき同行者とめぐり会えたとしても、最後の最後は自分の力で立ち直っていくしかない。・・・心の病とは、暗闇の中で右往左往した挙句、ようやく探し当てた階段の踊り場のようなものなのかもしれない。踊り場でうずくまるクライエントのそばに、セラピストはいる。沈黙に耳を澄まし、クライエントから再び言葉が生まれるまで待ち続ける。クライエントが立ち上がったとき、彼らもまた立ち上がる。」 著者にして書き得た、心理療法とセラピストたちの歴史を知ることができる、力作ノンフィクションである。 (2023年2月了)

Posted by ブクログ

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