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くじ
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くじ
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商品レビュー
3.5
21件のお客様レビュー
「丘の上の屋敷」「ずっとお城で暮らしてる」が好きだったから読んだかどそんなに響かなかったかな。表題作の「くじ」と「おふくろの味」が良かった。悪意らしくない悪意というか、日常の中にひそむ悪意というか、それを書かせたらシャーリィ・ジャクスンはぴかいちだよね。「おふくろの味」では滅多う...
「丘の上の屋敷」「ずっとお城で暮らしてる」が好きだったから読んだかどそんなに響かなかったかな。表題作の「くじ」と「おふくろの味」が良かった。悪意らしくない悪意というか、日常の中にひそむ悪意というか、それを書かせたらシャーリィ・ジャクスンはぴかいちだよね。「おふくろの味」では滅多うちにされてしまった、、 ⚫︎あらすじ 復刊が熱望されていた伝説的名作! 短篇の名手、シャーリイ・ジャクスンによる伝説的な作品集がついに文庫化 日常に潜む闇と悪意。表題作「くじ」をはじめ、著者の傑作群を収録した短篇集。 (ハヤカワオンラインより引用)
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それまでは微塵も形のなかった悪意が、不意に現れては肌を粟立たせる。普通のなにげない会話のやりとりに、徐々にきしみが見えてきたと思ったら、ただじっとりとした後味の悪さを残すばかり。そんな短編が大半を占めた、とても厭らしく、けれど惹きつけられてやまない作品集でした。 それは、ほの見...
それまでは微塵も形のなかった悪意が、不意に現れては肌を粟立たせる。普通のなにげない会話のやりとりに、徐々にきしみが見えてきたと思ったら、ただじっとりとした後味の悪さを残すばかり。そんな短編が大半を占めた、とても厭らしく、けれど惹きつけられてやまない作品集でした。 それは、ほの見える悪意や偏見といった感情は、レベルや形の差こそあれど、だれにでも覗くものだからなんでしょうか。危険だとわかっていても、高いところから地上を覗き見せずにはいられないような、不穏な高揚を呼び起こす、そんな物語たちでした。
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久々の文芸系短編集 特に派手な事件は起きないが、日常によくある情景を切り取って殊更強調するわけでもなく、描写する 怒り、焦り、悔しさ、蔑み、そういう形になる以前のモヤモヤとしたものを それとなく提示してくる なんかオチのようなものがないからこそか、あっという間に読んでしまった く...
久々の文芸系短編集 特に派手な事件は起きないが、日常によくある情景を切り取って殊更強調するわけでもなく、描写する 怒り、焦り、悔しさ、蔑み、そういう形になる以前のモヤモヤとしたものを それとなく提示してくる なんかオチのようなものがないからこそか、あっという間に読んでしまった くじという掌編は、意外にも日本ではかなり古い頃のSFマガジンが初出だったらしい 福島氏が編集長をやってた頃のようだ
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