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リフレクティング 会話についての会話という方法
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | ナカニシヤ出版 |
発売年月日 | 2016/09/01 |
JAN | 9784779510991 |
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商品レビュー
4.3
4件のお客様レビュー
3月頃、リフレクティングの研修会に出たとき読み始めた本をようやく読み終えた。なんというか、文系の本を読んだな、という感じ。内容としてはかなり通ずるものがあるのに、オープンダイアローグの本を読んだ時とまた少し違う読後感。 それはおそらく著者が文学や社会文化学を専門としていることと...
3月頃、リフレクティングの研修会に出たとき読み始めた本をようやく読み終えた。なんというか、文系の本を読んだな、という感じ。内容としてはかなり通ずるものがあるのに、オープンダイアローグの本を読んだ時とまた少し違う読後感。 それはおそらく著者が文学や社会文化学を専門としていることと無関係ではない。語源に関する議論などもあり、国語にばかり向かっていた学生時代を懐かしく思い出した。 このような、一見してどう役に立つのか伝わりにくい事柄を、医療という実学は軽視しがちであると思う。しかしその実学が葉を茂らせている土の下には、それを支え裏付ける学問が隠れている。 こうして社会文化学の方から、医療の方から、互いに歩み寄り重なり合える部分にリフレクティングというものはあるように感じる。自分と異なる背景をもつ人の存在に意識的になれる。その意識は実践にも反映させうるだろう。 それにしても著者の実践の幅広さには感じ入った。オープンダイアローグは医療としてスタートしているが、リフレクティングは医療の専売特許では決してない。その図を俯瞰してみると、医療が対象とする範囲についても、この広さでよいのか、この関わり方でよいのか、これまでと違う視野を持ち始めていることに気付く。
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ナラティヴ・アプローチの一つの流れである「リフレクティング」(「リフレクティング・チーム」とは最近は言わないらしい)の日本での事例も含む入門書。 入門書レベルで表現はわかりやすい感じなんだけど、理論解説の部分とか、結構、深いな〜と思うし、著者が日本の文脈を重ね合わせて、解説して...
ナラティヴ・アプローチの一つの流れである「リフレクティング」(「リフレクティング・チーム」とは最近は言わないらしい)の日本での事例も含む入門書。 入門書レベルで表現はわかりやすい感じなんだけど、理論解説の部分とか、結構、深いな〜と思うし、著者が日本の文脈を重ね合わせて、解説しているところは、説得力がある。 そして、日本での事例、とくに逐語的にどのような会話がなされるのかは、とても具体的なイメージがわく。 精神をちゃんと理解せず、形式的にリフレクティングをやるのはよくないが、いろいろな分野で「使える」と思った。 ナラティヴ・アプローチといっても、マイケル・ホワイトらのナラティヴ・セラピーとこのリフレクティングやオープンダイアログなどは質感がだいぶ違うと思っていたのだけど、その辺のところが明確になった。 広い意味でのナラティヴ・アプローチと日本で呼ばれているものは、「ナラティヴ」というより、「社会構成主義的アプローチ」とでも言ったほうがいいのか? リフレクティング、コーポラティヴ、オープン・ダイアログは、親和性があって、相互に影響関係がある一方、ナラティヴ・セラピーは、それらとは共通点や類似性はありつつ、それらとは違うユニークさをもっていると思う。 あと、家族療法、いわゆるシステム・アプローチからリフレクティングが生まれてきていて、社会構成主義的なアプローチの本を読むと、構造主義、システムアプローチへの批判が結構書いてある。しかしながら、実際のところ、その辺のアプローチを体験したことはなくて、その限界を実感として感じていない状態にある。 たとえば、ファミリー・コンステレーションといったアプローチが、今、「新しい」ものとして、一部で注目されつつある状態があるわけで、それはそれとして機能しそうな気はしている。 そういうシステム論と社会構成主義の関係を理解したと思った次第。 知的探究の好奇心は止まらないな〜。
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技法ではなく思想。改変可能性を含んだ可塑性の高い思想。 こういう本で成立までの経緯はあまり面白くないことが多いが、リフレクティングに関しては不可欠な情報だと思いました。この本はコンパクトにまとめられていて素晴らしい。読んでもそれだけではなんの役にも立たないことを痛感させてくれる点...
技法ではなく思想。改変可能性を含んだ可塑性の高い思想。 こういう本で成立までの経緯はあまり面白くないことが多いが、リフレクティングに関しては不可欠な情報だと思いました。この本はコンパクトにまとめられていて素晴らしい。読んでもそれだけではなんの役にも立たないことを痛感させてくれる点もいい。
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