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へうげもの(文庫版)(十一服) 講談社文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 講談社 |
| 発売年月日 | 2016/10/14 |
| JAN | 9784062935128 |
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へうげもの(文庫版)(十一服)
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商品レビュー
3
2件のお客様レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
石田正澄が落城する佐和山城を淡々と清める様子に、一読目は唖然とした。 何度か読み返し、利休が以前、常に家を清めておくことの肝要さを説いていたこと思い出した。本作で利休処刑を秀吉に促し、わび数奇を解さない三成の兄がその教えをなんと落城する城で実践しているというのは皮肉なことだ。 城に踏み込んだ利休弟子の数奇大名たちのうち幾人が城が清められていることに気が付くだろうか。いや、気が付くほどの真の数奇者がいるだろうか。 正澄の最後の清々しい顔に胸が熱くなった。 本作での三成は不憫すぎる。 朝鮮出兵も利休処刑さらに山上宗二処刑もどれも秀吉が決断し、三成は実務をこなしただけなのに全て三成が元凶と細川始め武将たちに恨まれている。 私がどうしても納得できなかったのは、宗二の子道七がおそらく三成の耳と鼻を削ぎに現れたことだ。史実で三成の首は耳と鼻が削がれていたのなら納得するのだが、調べたがそれらしい記述にたどり着けなかった。 因果応報や傲慢者の末路といった単純なものではあるまいし、作者はなぜあえてこのシーンを描いたのだろうか。 数奇とひょうげを解さんと苦しみ末期に解した三成と、数奇は利用できる手段であり解するつもりは無い家康。家康の治世で古田織部はどうなるのか。
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石田三成は立派だった。本作で好感度が爆上がった理由は数あれど、数寄が「わからない」という設定が作者を加速させたであろうことは想像に難くない。 なぜならば、本作における古田織部の流石と言われる数々の「数寄」はどう見てもセンスがない。すごくないものを本作ではがんばってすごいものにして...
石田三成は立派だった。本作で好感度が爆上がった理由は数あれど、数寄が「わからない」という設定が作者を加速させたであろうことは想像に難くない。 なぜならば、本作における古田織部の流石と言われる数々の「数寄」はどう見てもセンスがない。すごくないものを本作ではがんばってすごいものにしていると言わざるを得ない。 つまり、古田織部の数寄を「わからない」石田は作者の一部を投影していたのではないか。 京都のいやらしい公家文化にどっぷりとハマれた古田に、作者の無意識のアンチテーゼが三成を通して行われたのではなかったか。 妥当性は乏しいかもしれないが、読了後にそんなことを思い浮かべてしまった。
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