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秋萩の散る
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 徳間書店 |
発売年月日 | 2016/10/07 |
JAN | 9784198642709 |
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商品レビュー
3.3
8件のお客様レビュー
753年の遣唐使の話(有名人わんさか) 続いて、吉備真備が沖縄諸島設置した 嶋牌のエピソード(実話なのかな…) 奈良麻呂の変に巻き込まれた下級官吏 久世王は土壇場の機転でピンチ脱出話 ※実在の久世王とは時代だけ一致する 短編も面白い
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
目次 ・凱風(がいふう)の島 ・南海の桃李 ・夏芒(かぼう)の庭 ・梅一枝 ・秋萩の散る 奈良時代の、聖武天皇から称徳天皇くらいまでの時代を描く短篇集。 重なる登場人物はいるものの、連作ではない。 唐の反対をかいくぐって鑑真を日本に連れ帰ることになってしまい、外交問題の発生を恐れる遣唐大使と、今さら日本に帰りついても厄介者扱いされることが明白な阿倍仲麻呂。 日本に無事帰りたいけど、帰った先に待つのは地獄。 二つに割れた気持ちの板挟みになる二人のエリート官僚(貴族)の気持ちが哀しい『凱風の島』 日本と唐をつなぐ懸け橋として、沖縄周辺の、200もの島々に道しるべとなる碑を作ろうとする吉備真備と高橋連牛養の友情『南海の桃李』 朝廷の権力闘争に巻き込まれる、大学寮の学生の悲劇『夏芒の庭』 いてはならない聖武天皇の隠し子であるという久世王。もし存在がばれたら孝謙天皇の逆鱗に触れることは必至。なんという厄介者が自分を訪ねてきたのか、と思った石上宅嗣が、人となりにふれるにつれ久世王に温かい思いを抱くようになる『梅一枝』 称徳天皇の死後、彼女に冷遇された貴族たちの憤懣を称徳天皇に向けないため、あえて汚名をかぶることにして、都落ちした道教の、称徳天皇への愛憎。『秋萩の散る』 国を守る、国のために生きる、国に活かされる。 奈良時代のエリートたちが必死に生きた時、儚い温かい切なさが立ち上る。 石上宅嗣(いそのかみのやかつぐ)と言えば、芸亭(うんてい・日本で最初の公開図書館)を設置した人。文人の頂点。 ところが、気が弱くて咄嗟のときにわたわたしちゃう、この『梅一枝』の彼は、全然エリート臭くなく、久世王の命よりも自分の立場を考えちゃった自分を深く恥じるあたりが大変かわいらしいのです。 この『梅一枝』と『夏芒の庭』をもし漫画化することがあるのなら、清原なつのでぜひ。 ひとつ残念なのは、寧楽(なら)とか阿児奈波(あこなは・沖縄)とか、表記のこだわりが随所に見られるのが、結構煩わしい。 “ぐしょ濡れになった幞(ぼく)をかなぐり捨て”の幞って何? “約二百の島々が青い海に浮かべた瓔珞(ようらく)の如く連なっている。”の瓔珞って何? のように、頻繁に言葉に引っかかりを感じるので、せっかくその世界に浸りかけてもすぐに現実に戻って立ち止まってしまう。 もっと奈良時代をちゃんと味わいたかった。
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とても面白かった。 奈良時代の短編集。 「凱風の島」 藤原仲麻呂の子・刷雄が唐から帰ってくる話。 「南海の桃李」 吉備真備が太宰府にいたときにしていたこと。 「夏芒の庭」 佐伯上信。大学寮での話。間接的に橘奈良麻呂の変。 「梅一枝」 石上宅嗣の話。 「秋萩の散る」 道鏡が流され...
とても面白かった。 奈良時代の短編集。 「凱風の島」 藤原仲麻呂の子・刷雄が唐から帰ってくる話。 「南海の桃李」 吉備真備が太宰府にいたときにしていたこと。 「夏芒の庭」 佐伯上信。大学寮での話。間接的に橘奈良麻呂の変。 「梅一枝」 石上宅嗣の話。 「秋萩の散る」 道鏡が流された下野国での話。
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