まりんこゆみ(6) 星海社C

野上武志(著者), アナステーシア・モレノ(その他)

• 販売会社／発売会社: 講談社
• 発売年月日: 2016/10/11
• JAN: 9784063695571

商品レビュー

2021/03/06

冒頭はキャラクターの休暇の楽しみ方……
リタの初恋、リークされたー！から始まる。
因みにリタはデッドドロップ……と思いきや、ちゃんと上官に報告した上でお付き合いとの事。
…軍機に関わる人間は人間関係も大変。
元々お金持ちのお嬢様であるドナの移動時間はさることながら、手段の金額が色々とおかしい……

本題は自衛隊化学学校留学編。
交換留学はおおむね将校が行くとの事。
手の内を見せ合い、信頼関係を築き、パイプを作る。
「日本語できる子いないから適当に突っ込んじゃったv」
と准将。階級に縛られないフットワークの軽さは、見習うところかもしれない。

①女性
②海兵隊
③日本人にしか見えない(ちっちゃい)
ことでトリプルショックを受ける陸自。
同じく「自衛隊では母体保護の観点から化学科に女性はいない」ことにショックを受けるゆみ。女の子がいない……！
‘化学科が扱う核生物化学兵器(ABC)は危険の度合いに男女は関係ない’という解釈の違いか……
まだまだ女性隊員の希少性(マイノリティ)があることを感じる。

自衛隊名物？のジャー戦姿と、海兵隊の服装規定で上下フル戦闘服！
服装の規則の溝が深く、折り合いがつかなかったとの事…そういった非戦闘時の温度差に、考え方の違いを垣間見る。

化学科の仕事内容の紹介も。
C(ケミカル)……日本の地下鉄サリン事件を思い出す。
B(バイオ)……モンゴル軍が籠城攻めの際、ペストに罹患した遺体を投げ込み…結局それが中世ヨーロッパの大流行に一役買っていたことを思い出す。今だったらcovid19も…
A(アトミック)……原発問題言わずもがな。
…日本の自衛隊、化学科大活躍しているのでは？だからこそ最先端のようだ。

業界が狭くて、装備品の文句を言うと装備開発担当者が後ろにいたり……！
催涙ガス訓練のコツとか、オウム事件でサティアン突入の怖い話( https://sai-zen-sen.jp/special/4pages-comics/marine-yumi/154.html )とか…
「正義」に関する議論はついて回る話。(特に民間からの)批判はどう転んでもくらう。

機能ごとに部隊が別れているところに、自衛隊の化学科はアメリゴ陸軍を範、カウンターパートとしてつくられてきたから組織のあり方が似ているという解説。

ご飯ネタは唯一の楽しみ！万国共通。

修了式、レポートまとめて……以前、教官をしていた軍曹と再会。
軍曹は将校を目指すため、士官候補生学校へ。
そーいえば大統領になりたがってたんだ！ゆみ……！