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夫婦善哉 決定版 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2016/09/01 |
| JAN | 9784101037028 |

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夫婦善哉 決定版
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商品レビュー
3.7
17件のお客様レビュー
思えば私にとって人生とは流転であり、淀の水車のくりかえす如くくり返される哀しさを人間の相と見て、その相をくりかえしくりかえし書き続けてきた私もまた淀の水車の哀しさだった。
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馬地獄→5ページほどの小説ですが、人間味溢れていて善悪が明確です。短いお話なのに起承転結がわかりやすく、更に曖昧な結末が尾を引きます。 夫婦善哉→NHKドラマなど、マルチに描かれています。関西独特の駆け引きが更に面白さを掻き立て、人情溢れるストーリーです。 勧善懲悪→実際にあ...
馬地獄→5ページほどの小説ですが、人間味溢れていて善悪が明確です。短いお話なのに起承転結がわかりやすく、更に曖昧な結末が尾を引きます。 夫婦善哉→NHKドラマなど、マルチに描かれています。関西独特の駆け引きが更に面白さを掻き立て、人情溢れるストーリーです。 勧善懲悪→実際にあったような書かれ方が凄い。 木の都→どこにでもあるような、家族経営の喫茶店が舞台。子を想う親心が切ない。 蛍→坂本龍馬が登場。歴史小説家ではないのに、すごい迫力で思わず引いてしまいます。 最後の「可能性の文学」では、「嘘つきでない小説家なんて、私にとってはおよそ意味がない」と述べています。大阪弁で書かれるものは最近の現代小説ではあまり見かけませんが、織田作之助は関西を愛してやまない小説家だったのだと感じました。
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1月10日は「織田作文学忌」、善哉忌。 愛称・織田作。享年33歳、結核で亡くなった夭折の作家です。 代表作「夫婦善哉」は1940年の処女作で、第1回「文藝推薦」作品にも選ばれました。 タイトルの由来は、大阪・法善寺横丁にある善哉店。そこでは善哉を“ひとり前を二椀で”出していたそ...
1月10日は「織田作文学忌」、善哉忌。 愛称・織田作。享年33歳、結核で亡くなった夭折の作家です。 代表作「夫婦善哉」は1940年の処女作で、第1回「文藝推薦」作品にも選ばれました。 タイトルの由来は、大阪・法善寺横丁にある善哉店。そこでは善哉を“ひとり前を二椀で”出していたそうです。めおとぜんざいと読みます。 「夫婦善哉」「続 夫婦善哉」 しょうもない男と、それに離れず寄り添った内縁の妻。 ふたりで一人前――そんな夫婦の一代記。 なんとモデルは、織田作自身の姉夫婦だったとか。びっくりですわ。 「木の都」 昭和19年 物語というより、木々にまつわる記憶を綴った私小説風のエッセイ。 大阪という土地への愛着と、そこに生きた人間の息づかいが滲んでいる。 「六白金星」 昭和15年 のちに戦後改稿昭和21年された作品。 妾として生きる母、冷淡で計算高い兄、愚鈍で強情な弟。そして、結局は本妻のもとへ戻る父。 母子は、愛人の子であると知った時から少しずつ崩れていく。そんな中、弟だけが「自分は六白金星の運勢を持つ」と信じることで、自らを支えている。 大正時代に日本で考案され、当時流行していたという九星気学が登場するが、 その“運勢”の意味するところまでは掴みきれなかった。 ただ、信じることでしか生きられなかった登場人物たちの脆さが、胸に残る。 「アドバルーン」昭和21年 落語家の息子として生まれた男。 母の死後は他所に預けられ、転々とし、家族には恵まれない。やがて奉公に出るもそこでも報われず、女関係も上手くいかない。 死を考えるほどに追い詰められた末、ある人に拾われる。 そこから、彼は地道に働き、やがて父親とも折り合いをつけ、しっかりと生き抜いていく。 波瀾万丈の中にも希望があり、このような小説が織田作之助なのかな。 「世相」昭和21年 これは小説というより、エッセイに近い。 織田作之助自身が“作家・織田作”として登場し、 戦後の大阪を歩きながら、ネタになりそうな世相を探していく。 荒んだ時代を屈託なく見つめ、 貧しさも笑いに変えてしまうその筆致に、織田作らしい軽やかさがある。 現実を受け入れながらも、どこか突き放したような視線が印象的。 「競馬」 真面目な中学教師が、最愛の妻を乳癌で亡くす。 苦しむ妻を看取ったあと、彼女に届いていた一枚のハガキの差出人。 見知らぬ男の存在に、嫉妬と喪失の思いが交錯する。 やがて彼は、亡き妻の名にちなみ、 競馬で「一代の1」だけを買い続ける。 そこには理屈ではない、愛と執念のような祈りがある。 織田作自身も妻・一枝を病で失っており、 自身の投影なのかな。 大阪の街と、そこに生きる人たちの哀しみとおかしみ。 どの作品にも“しょうもなさの奥にある人間らしさ”が描かれていました。
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