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救い出される 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2016/09/01 |
JAN | 9784102200711 |
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救い出される
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商品レビュー
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海外の優れた作品を文庫で復刻させる「村上柴田翻訳堂」シリーズ。アメリカ南部出身の詩人、ジェイムズ・ディッキーによる初の小説作品。 平凡な日常生活の中の息抜きとしてカヌーによる川下りに出かけた4人の男性が、自然・人為の暴力に巻き込まれ、それぞれが抱えていた不安から救い出される様子...
海外の優れた作品を文庫で復刻させる「村上柴田翻訳堂」シリーズ。アメリカ南部出身の詩人、ジェイムズ・ディッキーによる初の小説作品。 平凡な日常生活の中の息抜きとしてカヌーによる川下りに出かけた4人の男性が、自然・人為の暴力に巻き込まれ、それぞれが抱えていた不安から救い出される様子を描く。読みながら、物語のプロットが近い作品としてジョゼフ・コンラッドの「闇の奥」を思いだしたが、「闇の奥」は川上りの中で「闇」に出会うのに対して(当然そこにはアフリカを舞台とし、川上りをすることで「闇」が現れるというコロニアリズムの問題が潜んでいる)、一見開拓により秘境の地がないように見えるアメリカにおいて、実は自然の暴力という形で「闇」が潜んでおり、その邂逅により救い出される可能性があるということが本作では描かれており、その違いが比較してみると面白い。
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都会で暮らす四人の男たち。温和なまどろみに飽きてしまい、カヌーで川下りをしに行くというあらすじ。はじめは気分のよい川下りだったが、途中でとんでもない暴力に出会い、状況が一変してしまう… なんというか描写がとても丁寧で主人公の内面を追っていくようにじっくり読めた。最終的に主人公の...
都会で暮らす四人の男たち。温和なまどろみに飽きてしまい、カヌーで川下りをしに行くというあらすじ。はじめは気分のよい川下りだったが、途中でとんでもない暴力に出会い、状況が一変してしまう… なんというか描写がとても丁寧で主人公の内面を追っていくようにじっくり読めた。最終的に主人公の心の中に川ができたというのは自分のなかでうまく解釈できない。またじっくり読み返したい。
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翻訳堂シリーズによる文庫えの復刊だそうだ。何故彼らが川を目指すのかが解説を読むまで理解できなかったのが情けない。自分が生きている時代の話ではあるけれど、同時代という感覚はない。 とにかく自然描写が秀逸。アメリカではまだこのような奥地のような場所が残っているのだろうか。
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