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宗教を物語でほどく アンデルセンから遠藤周作へ NHK出版新書493
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2016/08/01 |
JAN | 9784140884935 |
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商品レビュー
4.2
7件のお客様レビュー
序 章 宗教は物語のなかにある――人は「四つの限界」の前にたたずむ 第一章 「死」を超える 一)永遠のいのちを求めて…アンデルセン『人魚姫』 二)死の影を脱する…マクドナルド『軽いお姫さま』 三)無限のいのちの恵みを知る…宮沢賢治『なめとこ山の熊』 第二章「弱さ」と向き合う...
序 章 宗教は物語のなかにある――人は「四つの限界」の前にたたずむ 第一章 「死」を超える 一)永遠のいのちを求めて…アンデルセン『人魚姫』 二)死の影を脱する…マクドナルド『軽いお姫さま』 三)無限のいのちの恵みを知る…宮沢賢治『なめとこ山の熊』 第二章「弱さ」と向き合う 一)弱さを認め︑還る場所 …『新約聖書』「放蕩息子の帰還」と『法華経』「長者窮子のたとえ」 二)自由と責任を学ぶ途 …キングスレイ『水の子陸の子のためのおとぎばなし』 三)心の空白にもがく…トルストイ『イワン・イリッチの死』 四)猫とともに歩む…西加奈子『きりこについて』 第三章「悪」に向き合う 一)罪と悔い改めの道…『観無量寿経』『大菩薩涅槃経』、阿闍世王の物語 二)救いを信じられるか?…倉田百三『出家とその弟子』 三)悪の自覚とともに生きる…武田泰淳『ひかりごけ』 四)殺意の奔流に抗して…星野智幸『呪文』 第四章「苦難」を受け止める 一)去りゆく者の慈しみ…深沢七郎『楢山節考』 二)魂の輝きに言葉を…石牟礼道子『苦海浄土―わが水俣病』 三)すべての祈りを包む河…遠藤周作『深い河(ディープ・リバー)』 終 章 重なり合う宗教と物語の力――現代文学のなかの宗教 感動の源泉にあるもの 死を超えるのは希望か絶望か 想像力とは何か 信じることと手を切れるか
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100万回生きた猫から人を愛する心、マッチ売りの少女から生と死、などいくつかの物語からキリスト教、仏教、他様々な宗教観が語られている。 前半は知っている物語が多く、なるほど、そんな見方もあるのか、と興味深かったが、後半はマイナーな本が多く、本の要約を読んでいる気分だった(それもそ...
100万回生きた猫から人を愛する心、マッチ売りの少女から生と死、などいくつかの物語からキリスト教、仏教、他様々な宗教観が語られている。 前半は知っている物語が多く、なるほど、そんな見方もあるのか、と興味深かったが、後半はマイナーな本が多く、本の要約を読んでいる気分だった(それもそれで面白かったが)。
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筆者の島薗さんは小説への造詣が深い。 古い小説から新しい小説まで、日本、海外、子供向け、大人向け、様々に、バラエティー豊かに紹介されていることがうれしく、飽きない。 紹介文に、各小説への愛を感じる。 この本を読むと、 (言われてみれば、当然だけど)宗教と物語は非常に近い関係にあ...
筆者の島薗さんは小説への造詣が深い。 古い小説から新しい小説まで、日本、海外、子供向け、大人向け、様々に、バラエティー豊かに紹介されていることがうれしく、飽きない。 紹介文に、各小説への愛を感じる。 この本を読むと、 (言われてみれば、当然だけど)宗教と物語は非常に近い関係にある。 ということがよく分かる。 宗教とは、人が生きる上での苦難に対して、なんとか生きていけるように、寄り添ってくれるものだと思う。(人は一人では弱くて生きられないので、寄り添って、支えてくれるものがあれば、生きていける。) 物語は、読者が自分と違う登場人物と同化し、物語世界を疑似体験することで、今の囚われている自分から解放され、物語のもっている何か(物語の本質)に触れることができる。 宗教を説明する際、論理的に効果などを説明するのよりも、ほかの人のストーリーとして話した方が、聞いている人に、より分かりやすく、「本質的な何か」を伝えられるのだと思う。なので、聖書は物語の宝庫なのだと思う。
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