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ウォールデン 森の生活(上) 小学館文庫
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ウォールデン 森の生活(上) 小学館文庫

ヘンリー・デイヴィッド・ソロー(著者), 今泉吉晴(訳者)

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ウォールデン 森の生活(上) 小学館文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 小学館
発売年月日 2016/08/01
JAN 9784094062946

ウォールデン 森の生活(上)

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商品レビュー

4.4

11件のお客様レビュー

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2023/09/11

心に、まさに今の自分にとても響く内容だった。 ここ最近で一番スッと心にしみた本。 近いうちにもう一度じっくり読み込みたい。 以下、心に残った内容。 長期にわたる過酷な労働環境は、人の精神的自由を奪い、人間性の成長を妨げている。 心が自由でなければ、「人は見ても見えず、聞いても聞...

心に、まさに今の自分にとても響く内容だった。 ここ最近で一番スッと心にしみた本。 近いうちにもう一度じっくり読み込みたい。 以下、心に残った内容。 長期にわたる過酷な労働環境は、人の精神的自由を奪い、人間性の成長を妨げている。 心が自由でなければ、「人は見ても見えず、聞いても聞こえず、食べても味わえない」(曾子) ソローが森の中で強烈な孤独感におそわれた時、全てに平等である自然の大らかな温かさに気づく。鳥や花といった自然物も人間のパートナーとなり得ると悟った。 大自然が磨き上げた水と新鮮な空気さえあれば、心地よくいられる。自然との深いつながりがもたらす深い充足感を大切に。 「この生活スタイルしかできない」などと型にはめ込み窮屈に生き方をしないように。 自分にとって本当に必要な物を見極め、それに必要な最低限の物資と資金を得る手段を逆算すればよい。 「簡素に簡素にさらに簡素に。」 普段の生活をシンプルにし、抱える問題の数を減らしておくこと。問題を減らすことで、自分の頭が正しく働く状態をつくる。シンプルに質高く。 シンプルに賢く生きる。 問題解決はひき算で考える。  何事にも感覚ではなく数学的アプローチで。 

Posted by ブクログ

2023/03/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最近森の隠遁生活系の本をたくさん楽しんだので(前から好きなメイ・サートンもその筋か)、その元祖とでもいうべき本としてよく引かれている「森の生活」も読んでみることにした。しかし、良くも悪くもパイオニアの本であり時代の違いもあって、私が好んで読んできたような隠遁生活とはちょっと違うなと感じた。暮らしというよりは、ソローの思想を記録したものだ。 ソローが森で生活するのは本人が個人的に必要としているためではなく(その住処は実は大して村から離れてもいないが)、人間は本来そうすべきだからそうするのだ、という論調である。 「私が森で暮らしてみようと心に決めたのは、人の生活を作るもとの事実と真正面から向かい合いたいと心から望んだからでした」とソローは語る。「私の目にはほとんどの人は、生活のあり方を考えない、不思議で曖昧な暮らしをしながら、神のもの、悪魔のものと、少し性急に結論を下すだけだからです」と。資本主義と、そのころ盛んに建設されていた鉄道(鉄道は良いものと言ったりもしているが)と、働きづめの人々を厭い、税金も払わないので投獄されたりもする。本当はぜいたく品どころか服も家具も家すら最小限で十分で、自然があれば楽しく生きていけるはずなのになぜ皆あくせく働いたりするのか、というナチュラリスト的な意見を語るのだ。 当時の資本主義と産業改革が爆速で膨らんでいったであろうアメリカで、一人で質素に森に住むソローは相当変人扱いされたろうと思う。冒頭100ページくらいがその弁明に充てられていることからもそれはよくわかるし、普通の人々に対し少し当たりが強いのもしょうがないのだろう。まだ資本主義から引き返せる、という思いも当時は感じられたのかもしれない。だけど200年くらい離れた現代日本人が読むと無責任な脱成長論と重なって見えてしまってちょっと微妙な気持ちになるのが正直なところだ。 ただソローが自然の中の暮らしを本当に楽しみ、動植物のことを愛していたのは伝わってくる。鳥たちの鳴き声、ちょっとした仕草の描写、植物や木々の成長など、読んでいて楽しい。もっと暮らしのこまごましたことをたくさん読みたいなと思った。

Posted by ブクログ

2021/12/29

「科学道100冊2021」の1冊。 著者、ヘンリー・D・ソローは、19世紀、産業が発展していく時代にあって、ナチュラリストのはしりであったような人物である。 マサチューセッツ州コンコードに1817年に生まれ、ハーバード大学を卒業、というからエリート階級であろう。いくつか仕事も経...

「科学道100冊2021」の1冊。 著者、ヘンリー・D・ソローは、19世紀、産業が発展していく時代にあって、ナチュラリストのはしりであったような人物である。 マサチューセッツ州コンコードに1817年に生まれ、ハーバード大学を卒業、というからエリート階級であろう。いくつか仕事も経験はするが、定職に就くことはなく、27歳のときに森に家を建て、2年2ヶ月をそこで、「自給自足」的に過ごす。 本書はその間の暮らしについて述べたものである。とはいえ、特に最初の部分では、実際の暮らしぶりというよりも、彼が森の生活をするに至った思想や、「(当時の)現代社会の進歩」への疑念といった点に重点が置かれている。 要は、彼は、社会の歯車に組み込まれてあくせく働き、社交に汲々とするよりも、「自分の生き方」を追求したかったのだ。それが、まずは「森の生活」であった、というのが27歳のソローの結論であった。 ソローの代表作であり、アウトドア愛好者のバイブルでもあるような本書は幾度も邦訳されているが、小学館版は、動物学者の今泉吉晴が訳を手掛けている。山小屋歴30年で、長年のソローの愛読者でもある訳者により、読みやすい瑞々しい訳になっているのが売り。注も丁寧で、写真や地図も多く収録。ソローが日記に記した絵や、他のナチュラリストによる動物のスケッチが添えられ、理解を助けている。底本は1854年刊行の初版本("SALDEN; OR, LIFE IN THE WOODS" HENRY D. THOREAU)。ところどころに著者の日記が差しはさまれるが、そもそも原著がそういった形式だったものと思われる。 さて、含蓄に富む部分もあるのだが、時代背景に思いを馳せないといまひとつ理解が困難なところもあり、咀嚼しにくさを感じる本でもある。 社会の規範に盲目的にしたがうのでなく、疑ってみる、自分の足で立とうとして見る、その「場」として自然を選ぶ、というのは魅力的で説得力もある。自然描写も読ませるところだろう。一方で、社会生活を完全に捨てたわけではなく、コンコードの村には、ソローが訪れればいつでも歓待して食事でもてなしてくれる家が何軒かあったというあたり、「結局はいいとこどりなんじゃないの」と思わなくもない。この「森の生活」自体は2年余りで終えているわけで、その辺もすっきりしないところである。下巻にはなぜ森の生活をやめるに至ったかが述べられているとのことなので、もしかしたらなるほどと納得させられるのかもしれないが。 「自然回帰」をいち早く唱えた点で先駆者であり、この流れは後のヒッピーやノマド(『ノマド: 漂流する高齢労働者たち』)の生き方ともつながっているように思う。先年ベストセラーになった『ザリガニの鳴くところ』が熱狂的に受け入れられたのも、あるいはこのあたりと通じるのではないか。

Posted by ブクログ

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