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残夢の骸 満州国演義 九 新潮文庫
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 新潮社 |
| 発売年月日 | 2016/08/01 |
| JAN | 9784101343280 |

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残夢の骸
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商品レビュー
4.1
10件のお客様レビュー
歴史と人間の運命が交錯する物語が展開され、満州国の崩壊を背景に描かれるのは、架空の敷島四兄弟の姿です。彼らはそれぞれ異なる職業を持ち、時代の波に翻弄されながらも、歴史の傍観者としての役割を果たします。物語は、兄弟たちが直面する数々の事件を通じて、戦争の愚かさや日本人の心情を深く掘り下げていきます。特に、南京事件やノモンハン事件の描写は圧倒的で、読者を引き込む力があります。著者の膨大な参考文献に裏打ちされたリアリティは、フィクションでありながらも歴史的考察としての深みを持ち、満州国という短命の国の儚さとその影響を浮き彫りにします。最終章では希望のメッセージが込められ、物語全体を通じて人間の連続性と歴史の重みが感じられる作品に仕上がっています。
※この内容はAIが作成したものであり、ブックオフ公式オンラインストアの見解や意図を示すものではありません。
文庫本で9巻。長いけど面白いからすらすら読んでしまった。4兄弟はみんな魅力があって、それぞれの個性をきちんと描き切れていると思う。でも細かく言うと、9巻のうち5巻くらいまでは星5つ、6~9巻あたりは星3~4つかな。満州を描いた作品って多いけど、つくづく「満州」って魅力的な時代・土...
文庫本で9巻。長いけど面白いからすらすら読んでしまった。4兄弟はみんな魅力があって、それぞれの個性をきちんと描き切れていると思う。でも細かく言うと、9巻のうち5巻くらいまでは星5つ、6~9巻あたりは星3~4つかな。満州を描いた作品って多いけど、つくづく「満州」って魅力的な時代・土地だったんだなあと思う。20世紀前半という時代性、また、あの広大な土地が権力の空白地帯となったこと、これらは作家の創造性を刺激しないわけにはいかないのだろう。
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大長編をとうとう読了。満州や昭和1ケタ代というロマンあふれる背景に始まったこの物語。エロチックなシーンもずいぶんあったものだけど、最後は日本軍の至らなさを見せつけられるばかりで何ともお粗末な様相を背景に幕を閉じた。 敷島4兄弟も前巻で世を去った次郎に続き、敗戦を迎えた三郎と太郎も...
大長編をとうとう読了。満州や昭和1ケタ代というロマンあふれる背景に始まったこの物語。エロチックなシーンもずいぶんあったものだけど、最後は日本軍の至らなさを見せつけられるばかりで何ともお粗末な様相を背景に幕を閉じた。 敷島4兄弟も前巻で世を去った次郎に続き、敗戦を迎えた三郎と太郎も相次いで死んでいった。三郎は昔とほぼ変わらぬ性格・気性のまま命を落としたけど、太郎はいつのまにかずいぶん卑屈になって最期は自ら生命を断った。四郎だけが生き残り、日本に引き揚げたんだけど、兄3人が悲惨ながらも人生を総括し覚悟を決めて死んでいったのに対して、四郎が死ななかったのはそこまでの覚悟がなかったからといえるかもしれない。最後まで危なっかしい末っ子・四郎くんだった。
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血と歴史は必ず連続する。それが人であり、民族であり、国なのかもしれない。ただ、その繋がりは、単に事実の積み重ねだけではない。事実の隙間を埋める感情が、暗黙の了解となり、虚構という歴史像をまた結ぶのだ。 わずか13年という短命に終わった満州国は、上記をこれでもかと凝縮した歴史を放っ...
血と歴史は必ず連続する。それが人であり、民族であり、国なのかもしれない。ただ、その繋がりは、単に事実の積み重ねだけではない。事実の隙間を埋める感情が、暗黙の了解となり、虚構という歴史像をまた結ぶのだ。 わずか13年という短命に終わった満州国は、上記をこれでもかと凝縮した歴史を放った。そこに生きた4人、いや5人は、それぞれ闇を抱えたまま、ある者は生を閉じ、ある者は行く当てもなく歴史を彷徨う。ただ、彼らの血もまた次へと繋がっているし、彼らの歴史はまた血と関係なく続いていくのだろう。その始まりの寸前で小説が終わることで、満州国の、歴史の、人の、儚さと連続性が浮かび上がってくる。 船戸与一、見事なり。
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