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英米哲学史講義 ちくま学芸文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 筑摩書房 |
発売年月日 | 2016/07/06 |
JAN | 9784480097392 |
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英米哲学史講義
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商品レビュー
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ゴツい。薄いのに強敵でした。 ただ、哲学史の流れをかなり掴めることができる。 功利主義と分析哲学を軸に、その根底にある経験論について述べていく。 帰納法的に論じていっても真理には到達できない。ただ、帰納法(経験)はないがしろにできない。 功利主義も幸福の総量で見たときに、それはど...
ゴツい。薄いのに強敵でした。 ただ、哲学史の流れをかなり掴めることができる。 功利主義と分析哲学を軸に、その根底にある経験論について述べていく。 帰納法的に論じていっても真理には到達できない。ただ、帰納法(経験)はないがしろにできない。 功利主義も幸福の総量で見たときに、それはどの時間軸で切り取るか、どこからが幸福でそれ以外か、のような程度問題を常に孕む。でも幸福でありたいと思うことに変わりなく、功利主義もないがしろにできない。 みたいな感じで、ほんとに色んな哲学者が色んな角度から切り込んでいく。 そして、現代に近づくにつれ、自然主義や自然科学を無視できなくなる現象があるのが面白かった。 言語の意味や幸福の量や定義についてが、自然の中の人類として位置付けた時にまた変わってくる。だから、哲学者は自然科学などを横断して考えていく。 ナドナド。 著者の一ノ瀬正樹さんの意見はかなり少なく、ファクトを綺麗に並べてくれている。
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著者の放送大学での講義をもとにした本です。イギリス経験論と功利主義の倫理学、そしてプラグマティズムと分析哲学のおおまかな流れが解説されており、さらにロールズの正義論やベイズ主義についても簡潔な紹介がおこなわれています。 著者は、「功利主義と分析哲学」というテーマで科目の担当を依...
著者の放送大学での講義をもとにした本です。イギリス経験論と功利主義の倫理学、そしてプラグマティズムと分析哲学のおおまかな流れが解説されており、さらにロールズの正義論やベイズ主義についても簡潔な紹介がおこなわれています。 著者は、「功利主義と分析哲学」というテーマで科目の担当を依頼されたときに戸惑いを感じながらも、やがて「経験論哲学」という共通の源泉をもつことや、ともに「計量化」を志向していることに気づき、これらの観点を軸に本書のもとになった科目をおこなったと語っています。 著者は「経験的」ということを、「努力し試みることの中において」という意味で理解することができるという見かたを打ち出しています。「経験的に知る」とは、なにかを努力して追求していくことにほかならず、さらにその行為主体である「パーソン」が背景にあるテーマとして浮かびあがってくると論じています。 とりあつかわれている範囲が広いため、個々の哲学者たちの議論についてはそれほど多くの内容が解説されているわけではありませんが、「経験的」というテーマを軸にして現代へとつながっていく哲学上の重要なテーマが示されており、興味深く読むことができました。
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20200814読了 哲学史って、行きつ戻りつの歴史と思っていたけど、著者の要点を突いた明快な記述によって、古典がいまだ現代性を維持している事と同時に、新しい潮流が何を問題視して、超克しようとしてきたのかが簡潔にわかる。キンドルで読んだから、傍線だらけになってしまった。一度読みだ...
20200814読了 哲学史って、行きつ戻りつの歴史と思っていたけど、著者の要点を突いた明快な記述によって、古典がいまだ現代性を維持している事と同時に、新しい潮流が何を問題視して、超克しようとしてきたのかが簡潔にわかる。キンドルで読んだから、傍線だらけになってしまった。一度読みだけではもったいない。
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