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あのころのデパート 新潮文庫
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商品詳細
内容紹介 | |
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販売会社/発売会社 | 新潮社 |
発売年月日 | 2016/07/01 |
JAN | 9784101139548 |
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あのころのデパート
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あのころのデパート
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商品レビュー
3.4
8件のお客様レビュー
著者の長野まゆみさんより年下の世代ですが、70年代半ば生まれなので、デパートへ出かけるというのが一大イベントだった子供時代を懐かしく思いながら読んだ。 ネットで自分が欲しいものに目星をつけて買うのが主流の時代、店員さんのアドバイスよりコスパの時代かもしれないけれど、やはり、買い物...
著者の長野まゆみさんより年下の世代ですが、70年代半ば生まれなので、デパートへ出かけるというのが一大イベントだった子供時代を懐かしく思いながら読んだ。 ネットで自分が欲しいものに目星をつけて買うのが主流の時代、店員さんのアドバイスよりコスパの時代かもしれないけれど、やはり、買い物をするとき、あれこれ見比べながらアドバイスをもらいながら、ときに友人とふらふらしながらの買い物は楽しい。デパート、無くなってほしくないな。子どもの頃、大きくなったらデパートに住みたいと思ったことを懐かしく思い出した。
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長野さんは、バブル期直前までの一時期を、デパートの店員として勤務した経験があるという。 関西拠点の、電鉄会社を母体とするKデパート、つまり、近鉄百貨店の東京店。 本書いう「あのころ」の大半は、確かにその時期のことを指す。 が、お母さんもデパートに勤めた人だったとのことで、話はもう...
長野さんは、バブル期直前までの一時期を、デパートの店員として勤務した経験があるという。 関西拠点の、電鉄会社を母体とするKデパート、つまり、近鉄百貨店の東京店。 本書いう「あのころ」の大半は、確かにその時期のことを指す。 が、お母さんもデパートに勤めた人だったとのことで、話はもう少し古い頃のことも出てくる。 私自身も八〇年代後半ごろからなら、なんとなく記憶にあり、また住んでいたのが地方だから、まだ八〇年後半でもここに書かれているようなことは、まだ残っていたかもしれない。 そのせいか、なんかとても懐かしかった。 デパートに定休日があったころ。 デパートの店員さんが制服を着ていたころ。 表紙にもあしらわれている、チュールリボンで作った花なんかもあったなあ。 その昔、「暮しの手帖」が、デパートのテストをしたことがあったという話が紹介されていた。 贈答品として砂糖を贈る習慣があったころのことらしい。 チェック項目は伝票に誤字があるかどうかまで及んでいたという。 レトロスペクティヴな傾向はあるけれど、筆者は一方で、不便だった「あのころ」に戻れるのか、と問いかける。 あの震災の直後に書かれた文章だけに、便利な現代の生活をどう受け止めるかが、筆者自身も自問するところだったのだろう。 きれいごとだけではすまされないものを、指摘された感じがする。
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デパートや大型スーパーの閉店が相次いでいる。 特に、今年2017年に入ってからの勢いはとどまる事を知らない。 あ~あ、デパートってオワコンなんだなあ… ニュース記事では、その理由を経済評論家が分析している。 郊外型の大型施設に取って代わられたとか、アウトレットが人気とか、駅前で買...
デパートや大型スーパーの閉店が相次いでいる。 特に、今年2017年に入ってからの勢いはとどまる事を知らない。 あ~あ、デパートってオワコンなんだなあ… ニュース記事では、その理由を経済評論家が分析している。 郊外型の大型施設に取って代わられたとか、アウトレットが人気とか、駅前で買い物しなくなったとか、通販が盛んになったとか… どれも、「今の状況」としては間違っていないのだろうけど… 震災や、世界経済の影響は別として、何事も突然始まるものではない。 長野さんのエッセイだから読みたくて手に取ったのだが、デパート勤めが題材の自伝的エッセイかと思ったら、『老舗デパート、なぜ閉店相次ぐ?どうしてこうなった?』という理由が、余すところなく語られているように感じた作品でもあった。 私などはおおいに「あのころあったね~」と楽しんで読ませていただいたが、若い人には良く分らない部分も多いだろう。 長野さんいわく『デパートというのは昭和文化の展示場』という一言に尽きる。 時代世代が違ってしまったのだ。 かつてデパートは、行けばわくわくできた場所、見たこともないようなものが毎回発見できる場所、だった。 今、そういう気持ちを満たしてくれるのはセレクトショップ。 かなり始めの方には、デパートとは、 『日ごろはつつましい暮らしぶりの庶民が、手の届く範囲で、ささやかな贅沢と非日常を味わうことのできた場所』と書かれている。 あら、それテーマパークね。 しかし、建物が重要文化財に指定された日本橋高島屋などはどうだろう。 長野さんは、見学ツアーで取材してきた。 三越日本橋店は、長年のお得意様であるシニアに向けた欧風エレガンスな空間作りをしているらしい。 少数の店舗が、「骨董品的価値」という形で生き残ることに落ち着くのではないか?…そんなこともいろいろ考えた。
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