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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 河出書房新社 |
発売年月日 | 2016/06/17 |
JAN | 9784309024714 |
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商品レビュー
3.2
7件のお客様レビュー
SEALDs創設メンバー奥田愛基の自叙伝。この団体が好きになれなかったが、正直、素性は知らない。だから知ろうと思った。論説が稚拙な活動家は、デモクラシーにおいてはノイズだ。私は彼らを、何か分からないが鬱屈とした気分を抱え、日本を変えなければならないという義務感を持つ、自己特別視に...
SEALDs創設メンバー奥田愛基の自叙伝。この団体が好きになれなかったが、正直、素性は知らない。だから知ろうと思った。論説が稚拙な活動家は、デモクラシーにおいてはノイズだ。私は彼らを、何か分からないが鬱屈とした気分を抱え、日本を変えなければならないという義務感を持つ、自己特別視に満ちた典型的若者集団と見なしていた。活動が自己目的化したエネルギー主導型。嫌な意味ではない。皆んながそのような傾向にあるのだから。しかし、彼らが違うのは、行動力が備わっている点。 世代を総括したつもりになるのはナンセンスと思うがしかし、ある世代を想像する手法に、その世代のヒーローを思い浮かべる事が有効だ。その世代のタレントや映画俳優、音楽や漫画が、彼らを形成し、同じ文化圏にある彼らはある類似性を有す。自らを特別視したいから、人とは少し変わった経歴がステータス。とりわけ自慢は海外の苦労話。これは世代に限った事ではない。まあ、こんなことは取るに足らぬ。妙な活動家じゃなければ。 彼らの言う特定秘密保護法案の是非は多いに議論したら良いと思う。しかしーSEALDsのメンバーには改憲派も護憲派も両方いる。ただ立憲主義という根本は覆してはならないということでは一致している。だからもちろん現政権には反対だー???憲法内に改正手続きが定められているし、立憲主義に関して議論があるのは分かるが、護憲派も抱えたら、ただの仲良し集団では。いや、よそう。詮無いことに思える。 唯一共感したのは、彼がブルーハーブによって衝動を得ているシーンだ。彼もまた、その世代なのだろう。
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方向性ややり方云々は一概に良いと言えることばかりじゃないのはあった上で、若者が自分の頭で考えて行動する、ムーブメントを起こすというのはとても大切なことだと思っている。 間違っていたとしても声を上げること自体を私たちは批判できないはず。 そうは言っても世間は甘くなく、現実も甘くはな...
方向性ややり方云々は一概に良いと言えることばかりじゃないのはあった上で、若者が自分の頭で考えて行動する、ムーブメントを起こすというのはとても大切なことだと思っている。 間違っていたとしても声を上げること自体を私たちは批判できないはず。 そうは言っても世間は甘くなく、現実も甘くはなく。 現実を見つめて受け入れて、それでも「ここから始める」で行動し続ける。 当たり前だけど、希望的観測で行動したり無駄に絶望したりすることなくそれをし続けることってめちゃくちゃ困難な事で。 注目が集まれば集まるほど、下手な行動が出来なくなっていく中で、バランスをとってできることを最大限にやる、やりきる。これがどれほど困難なことなのか、私にはわからないけれど、本書を読むことで少し、ほんとにほんの少し、追体験をできた気がする。 明日からも絶望せず淡々と「少しマシ」な未来に向かって生きていこう。そんな読後感でした。
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二十歳そこそこで社会に対して声をあげ、大きなチカラに立ち向かった姿は、かつての川田龍平さんを連想します。 「被害者」とそれを取り囲む「支援者」という関係ではなく、強固に構成された仕組みそのものを変えようとするひとたちを集めたことは、素直に尊敬します。 ネットの中では、好き勝手に...
二十歳そこそこで社会に対して声をあげ、大きなチカラに立ち向かった姿は、かつての川田龍平さんを連想します。 「被害者」とそれを取り囲む「支援者」という関係ではなく、強固に構成された仕組みそのものを変えようとするひとたちを集めたことは、素直に尊敬します。 ネットの中では、好き勝手に叩いていいひと、の扱いになってしまっているのかもしれません。でも、間違いなく、日本の空気をねじ曲げて変えた功績を、歴史が評価するはずです。 運動そのものを目的とせず、「日常に帰れ」とオトナたちに言われず、自ら活動を止めたことを尊敬します。
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