がらくた学級の奇跡 わくわく世界の絵本

パトリシア・ポラッコ(著者), 入江真佐子(訳者)

• 販売会社／発売会社: 小峰書店
• 発売年月日: 2016/06/01
• JAN: 9784338235150

商品レビュー

2024/10/19

パトリシア・ポラッコの体験談3作目。中学生時代1950年代の素敵な思い出。
LDや発達障がいとわかっても、サポートに悩む周りの大人達のためにある絵本かもしれません。　がらくたじゃなくって秀才の集まりだった!がらくたと呼ばれていた特別学級のピーターソン先生は、次の文章を最初に洗面所の鏡の上に貼って毎日見て、暗記するよう教えてくれます。本文より抜粋…
「才能とは、つきることのないアイデア。限りない想像力。型にはまらない創造性。それは･･･たぐいまれなる知性!」私が思う才能とはセンスと集中力だと思うのです。それを伸ばせるようサポートしたいですね。

2021/11/27

なんらかの障害をもつ子どもたちが集まる「がらくた学級」の担任のピ－タ－ソン先生は「見かけだけで『だめだ!』って決めつける人もいるわ｡でも､あなたたちには､ものをよく見て､どんなものに変われるかを考え､『だめじゃないよね？』って問いかけてもらいたいの･･･あなたたちひとりひとりが､わたしの大切な宝物なのよ！｣。本書は､作者のパトリシア･ポラッコさんの子どもの頃の体験をもとに､おちこぼれのように見える子どもたちの中に､どれほど素晴らしい才能が潜んでいるかを描いた､読む人に勇気と感動をあたえてくれる絵本です｡

2018/09/30

「ありがとう、フォルカーせんせい」の作者パトリシア・ポラッコによる自伝的絵本。
識字障害を持つ主人公トリシャが、転校先で「がらくた学級」と呼ばれる特別学級に振り分けられたところから物語は始まる。がらくた学級に入ったことをショックに思うトリシャであったが、型破りなピーターソン先生のもと、すばらしい才能を持ったクラスメイトたちとともに、本物のがらくたから本物の模型飛行機を作り、大空へ飛ばしていく。
一見がらくたに見える子どもたちの可能性を見抜くピーターソン先生、将来各分野で活躍するクラスメイトたちの生き生きとした表情やエピソードが素晴らしい。この本を読む前に「ありがとう、フォルカーせんせい」を読むことを是非お勧めしたい。