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がらくた学級の奇跡 の商品レビュー

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2021/11/27

なんらかの障害をもつ子どもたちが集まる「がらくた学級」の担任のピ-タ-ソン先生は「見かけだけで『だめだ!』って決めつける人もいるわ。でも、あなたたちには、ものをよく見て、どんなものに変われるかを考え、『だめじゃないよね?』って問いかけてもらいたいの・・・あなたたちひとりひとりが、...

なんらかの障害をもつ子どもたちが集まる「がらくた学級」の担任のピ-タ-ソン先生は「見かけだけで『だめだ!』って決めつける人もいるわ。でも、あなたたちには、ものをよく見て、どんなものに変われるかを考え、『だめじゃないよね?』って問いかけてもらいたいの・・・あなたたちひとりひとりが、わたしの大切な宝物なのよ!」。本書は、作者のパトリシア・ポラッコさんの子どもの頃の体験をもとに、おちこぼれのように見える子どもたちの中に、どれほど素晴らしい才能が潜んでいるかを描いた、読む人に勇気と感動をあたえてくれる絵本です。

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2018/10/02

「ありがとう、フォルカーせんせい」の作者パトリシア・ポラッコによる自伝的絵本。 識字障害を持つ主人公トリシャが、転校先で「がらくた学級」と呼ばれる特別学級に振り分けられたところから物語は始まる。がらくた学級に入ったことをショックに思うトリシャであったが、型破りなピーターソン先生の...

「ありがとう、フォルカーせんせい」の作者パトリシア・ポラッコによる自伝的絵本。 識字障害を持つ主人公トリシャが、転校先で「がらくた学級」と呼ばれる特別学級に振り分けられたところから物語は始まる。がらくた学級に入ったことをショックに思うトリシャであったが、型破りなピーターソン先生のもと、すばらしい才能を持ったクラスメイトたちとともに、本物のがらくたから本物の模型飛行機を作り、大空へ飛ばしていく。 一見がらくたに見える子どもたちの可能性を見抜くピーターソン先生、将来各分野で活躍するクラスメイトたちの生き生きとした表情やエピソードが素晴らしい。この本を読む前に「ありがとう、フォルカーせんせい」を読むことを是非お勧めしたい。

Posted byブクログ

2016/12/11

ポラッコは社会的弱者の個性の素晴らしさと、社会に溶け込めない苦しみをいつも描いている。 これも『フォルカー先生』同様自伝的な作品。 カリフォルニアの母のもとで特殊学級に通っていた少女は、離婚してミシガンで暮らす父の近くの学校に転校する。ここでなら普通学級に通えるかもしれない、とい...

ポラッコは社会的弱者の個性の素晴らしさと、社会に溶け込めない苦しみをいつも描いている。 これも『フォルカー先生』同様自伝的な作品。 カリフォルニアの母のもとで特殊学級に通っていた少女は、離婚してミシガンで暮らす父の近くの学校に転校する。ここでなら普通学級に通えるかもしれない、という希望をもって。しかし、入れられたのはやはり発達に凸凹のある子供が集まる、通称「がらくた学級」だった。 「がらくた学級」の個性的なメンバーも魅力的だが、彼らの個性を尊重し、社会的に認めさせようとする教師が素晴らしい。1950年代の話だが、今もアメリカにはこういう教師(ある程度自己裁量で自由な授業ができる教師)がいるのだろうか?知的に遅れがあるというわけではないので、日本では普通学級に入り、必要に応じて個別対応ということになるのだろう。だとすると、こんな風に子供たちが友情を結ぶのは難しいだろうな、と思う。日本も同じような障害を持つ子供同士が交流できるといいのかもしれない、と思った。自分ひとりじゃない、仲間がいるんだ、とわかればどれほど心強いだろうか。  少子化だから教師を減らせ、じゃなく、特別な個性に対応できる、知識と経験をもった教師を育成するのが、国の務めだと思う。こういう子どもたちの中にとんでもない才能が眠っている可能性があるわけだから。 「がらくた学級」のメンバーが宇宙へ行った、というエピソードが素晴らしい。本当なのかな。そうあってほしい。

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