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定本 消されたマンガ
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 彩図社 |
| 発売年月日 | 2016/05/11 |
| JAN | 9784801301450 |

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商品レビュー
3.7
11件のお客様レビュー
消されたものほど、見たくなるのが人情 久しぶりにサブカル本らしいサブカル本を読みたくなり、手に取りました。わたしが学生の頃にタブー作品ブームがあり、放送禁止になったテレビ番組や発売禁止になった本などを紹介する本が数多く出版されました。例に漏れず私もハマり、最初は森達也の『放送禁...
消されたものほど、見たくなるのが人情 久しぶりにサブカル本らしいサブカル本を読みたくなり、手に取りました。わたしが学生の頃にタブー作品ブームがあり、放送禁止になったテレビ番組や発売禁止になった本などを紹介する本が数多く出版されました。例に漏れず私もハマり、最初は森達也の『放送禁止歌』、その後『放送禁止映像大全』や『封印作品の謎』などを片っ端から買って読んだものです。 この本はマンガ作品に特化して、封印された経緯や当時の時代背景も丁寧に解説しつつ紹介。古いものでは戦時中『のらくろ』が、軍部から「紙資源の節約のため」連載終了に追いやられた(雑誌廃刊でなく『のらくろ』の打ち切りで解決するのか謎)という事例も。それ以外にも政治がらみ、差別的表現、非行、エロ、パクリ(トレース含む)などなど、、、古今の封印作品が紹介されています。 昭和前期に規制を受けたエロ表現も、今の世と比べればすいぶん可愛らしいもので、昔って本当にエロ耐性がなかったんだなあ。それにひきかえ狂人、キチガイなどの精神疾患の表現については今も昔もアウトですよね。 ジョージ秋山『アシュラ』は、ただただ退廃的すぎる作風のために有害図書指定になったとのこと。彼の世界観がいかに人の心をえぐるものであったかを示すこれ以上ない太鼓判といえます。私の中でジョージ秋山の凄みが増しました。というか今思うとこれ少年誌に連載されてたワケで、当時は出版社も挑戦的だったんですね。社会に劇薬を浴びせるようなものですよ。 批判を受けるとすぐにひっこめてしまう今とくらべて、紙上で反論を掲載したり、作品の中で批判する側を揶揄するような表現をしたりと、昔は作者も出版社も骨のある対応をしていたのだなあ。 一番印象的だったのが、宮下あきらの『私立極道(きわめみち)高校』。作中に出てくる学校名や生徒の名前が、実在の中学校の生徒だったというもの(アシスタントの友人のなまえを使ったと言う真相)。 あとはやっぱり赤塚不二夫。『キャスター』に出てくる赤子の丸焼き、、、あの親しみやすいコミカルな絵柄で、オーブンのなかで煙をあげながらローストされる赤子、、、当時赤塚さんはギャグ漫画の最前衛。とはいえ狂気の沙汰ですよね。 原子力を徹底的に揶揄したあさりよしとお『ラジヲマン』も読みたくなりました。といっても消されたマンガなのでそれが簡単には叶わないのがもどかしいところ。 いつの時代も、表現の自由は批判との戦いから逃げては勝ち取れないもの。フィクションと現実を切り分けるような教育がしっかり行われ、ゾーニングも徹底されれば、今感じている表現の世界の息苦しさも緩和されるかも。受け取る側のリテラシーもアップデートされることを願います。でも一方、少年誌のページを開いた無邪気な子供と、刺激過剰な作品が正面衝突事故をおこすような「ムチャクチャだったあの頃」への憧れが、私の胸の奥で今も息づいていることは否めません。
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以前読んだ「封印作品の謎」は5、6個程度の作品について深く調査、考察をしていたけど、これは広く浅くという感じ。 読み応えは劣るけど、これはこれで面白い。 それとこれまた以前「毎日かあさん」の2巻を読んだとき、「5大バカとか言っちゃって大丈夫?」って書いたんだけど、やっぱ問題化し...
以前読んだ「封印作品の謎」は5、6個程度の作品について深く調査、考察をしていたけど、これは広く浅くという感じ。 読み応えは劣るけど、これはこれで面白い。 それとこれまた以前「毎日かあさん」の2巻を読んだとき、「5大バカとか言っちゃって大丈夫?」って書いたんだけど、やっぱ問題化してたことがわかって面白かった。でも問題化させたのは5大バカの人たちじゃなくて学校と教師だったので、思ってたのと違った。 ラジヲマン読んでみたいなぁ。
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作者の意志とは無関係に何らかの外的要因により市場から抹殺された漫画が一作一作丁寧に紹介されている。凄惨グロテスクなものばかりと思いきや、意外にも漫画の神様、手塚治虫が実は有害コミック作家の第一号。鉄腕アトム、赤銅鈴之介、月光仮面など、漫画史上不朽の名作といわれる作品でさえ、PTA...
作者の意志とは無関係に何らかの外的要因により市場から抹殺された漫画が一作一作丁寧に紹介されている。凄惨グロテスクなものばかりと思いきや、意外にも漫画の神様、手塚治虫が実は有害コミック作家の第一号。鉄腕アトム、赤銅鈴之介、月光仮面など、漫画史上不朽の名作といわれる作品でさえ、PTAなどから悪書として糾弾されている。消された漫画からは、その時々の社会的時代背景を読み解くことができる。弾圧されながらも、それに屈することなく前進してきた漫画家たちの努力が、今や世界に冠たる漫画王国として実を結んでいる。漫画は時代ごとに並んでおり漫画の歴史としても楽しむことができた。
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