恋するヤンキーガール(1) アクションC

おりはらさちこ(著者)

• 販売会社／発売会社: 双葉社
• 発売年月日: 2016/06/28
• JAN: 9784575944761

商品レビュー

2016/08/21

質の良いラブコメ四コマ漫画として、自信を持って推せる
表紙とタイトルから一目瞭然だが、ヒロインはヤンキー娘。もっとも、本人はヤンキーと思われる行動をしているとは微塵も思っておらず、周りが勝手に誤解して怖がっているだけ。なので、ヤンキーではない、アヤメちゃんの、親しくなった人間だけが見える可愛さが、実に活きている
ヤンキー娘と一般人男子のラブコメとなると、『オニデレ』（クリスタルな洋介）、『ヤンデレ』（忍）、『ヤンキー西宮さんはちょろい』（倉本たけみ）と多いが、当然ながら、この『恋するヤンキーガール』にそれらを模倣している感じはない。あったら書いてない、感想を
例に挙げた他作品と異なり、こちらのカップルは最初から相思相愛だった訳じゃなく、最初は強引なほどアヤメちゃんが自分の恋心を、ビビリなナギに押し付けている。けれど、アヤメちゃんの良い所を少しずつ知っていく度に、ナギの中で彼女に対する印象が変わっていき、恐怖は薄れ、次第に淡い恋心が心の水面に泡となって浮かびだす。そんなラブコメらしい、甘酸っぱい展開が、読み手の心をくすぐってくれる
そんな、本当の意味で両想いに近づいている二人を応援している、アヤメちゃんらの親友らも、個性が中々に強烈
マスコットキャラなあんず、否定してるけどガチ百合なナデシコ、優しい気持ちで見守っているが意外と怖いぼたんさん、とバランスが良い
あくまで、これは私の勝手な予想と言うか期待だけど、ぼたんさんと、硬派そうな見た目に反して口が軽いかすみ君が好い仲になったら嬉しい。定番ってほどじゃないかも知れないが、男に対して女が最悪な第一印象を抱いた方が、ちょっとしたキッカケで恋に発展しやすいのも、ラブコメのお約束だ
着実に外堀を埋められているナギは、このまま、アヤメちゃんのお婿さんになってしまうのか！？
どの回も、アヤメちゃんの可愛さが炸裂しているが、私的にお勧めなのは、アヤメちゃんのおばあちゃんが、ナギを孫の伴侶として一応は認める、第８話だ。男らしさってのは外見でなく、行為と行動で示すもんだ
この台詞を引用に選んだのは、ナギに対する尊敬度が上がったので。出されたモノは、アレルギーの関係で命に関わらないモノじゃない限り、完食すると決めている私だが、正直、いくら、惚れていても半液体化している肉じゃがを恋人が出して来たら、食べられる自信がない。言い方こそアレだが、ナギの気概は本物だ。見習いたいもんだ、うん

2016/08/18

初っ端で恋人関係が成立してんのにラブコメ4コマとして成立し続ける奇跡の漫画。
コイツァ、やってますぜ！