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虫たちの家
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虫たちの家

原田ひ香(著者)

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虫たちの家

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 光文社
発売年月日 2016/06/20
JAN 9784334910990

虫たちの家

¥220

商品レビュー

3.3

31件のお客様レビュー

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2024/09/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「私たちには皆、名前がある。けれど、私たちは名前を捨てた。捨てなければ、生きていかれなかったからだ。」 デジタルタトゥーに苦しみ、名前を捨てた女性たちの再起の物語。 『ある男』を読んだ時も思い浮かんだ改名という手段、日本で非常に難しいのは、きちんと確立された戸籍制度(同一の戸籍に記載される夫婦と子供の三者間の”氏”は同じものとする)のためなのだそう。実際、日本で生きていく上での様々なことがすべてこの制度に紐づけされている。現在、戸籍制度があるのは、驚いたことに、日本と中国と台湾のみらしく、逆に、個人登録制の欧米などでは、簡単に改名ができるらしい。それぞれの制度には一長一短があるのだろうけど、今の時代、一度でも、顔と名前がインターネット上に晒されると、その後の人生にずっと暗い影を落とすこととなる点においては、この制度は負に働く。

Posted by ブクログ

2024/06/30

九州の島に作った、虫たちの家。そこに来る人は現代の中で傷つけられたりして、避難してきた人である。本名を隠して、虫の名前が付けられているのもそのせいだ。ちょっと暗い話であるがなかなか良かった。

Posted by ブクログ

2024/06/12

自分の本当の名前を名乗るのが嫌になるほどの体験を我々はしているか。 虫の名前を名乗って共同生活する「家」。そこでの関係にヒビが入る。 プロットなどの点から見るとそこまでの衝撃はないが、人を人と思わない、正義や悪も娯楽のように消費していく現代の暗部が描かれている。

Posted by ブクログ

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