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デジタル・ジャーナリズムは稼げるか
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | 東洋経済新報社 |
発売年月日 | 2016/06/01 |
JAN | 9784492762257 |
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商品レビュー
3.6
7件のお客様レビュー
メディア業界外の読者の視点として書評を書きます。私は単純にデジタル革命が経済社会にどういう影響を及ぼしそうかに関心があり、その一環としてメディア業界への影響を論じている本書を手に取りました。 まず、メディア業界に属していない人間からすると、分かりづらい表現や、馴染みのない企業名...
メディア業界外の読者の視点として書評を書きます。私は単純にデジタル革命が経済社会にどういう影響を及ぼしそうかに関心があり、その一環としてメディア業界への影響を論じている本書を手に取りました。 まず、メディア業界に属していない人間からすると、分かりづらい表現や、馴染みのない企業名が多いため、しばしば読みづらさは感じました。ですから多少でもメディア業界の現在のビジネスモデルや主要な企業名など理解している方が、本書をより堪能できると思います。肝心の中身ですが、分量の割に中身は薄い印象を持ちました。色々と論じてはいるものの、最終的な結論として「イノベーションが大事だ」というありがちでかつ抽象的なコメントで終わっていることも多く、具体的に深掘りしてほしいと思う箇所がたくさんありました。恐らく著者の言いたいことは、メディア業界はもはやコンテンツで稼ごうとしてはいけないということ、また人間関係性をベースにしたサービス業に移行すべきだ、ということでしょう。これは理解しやすかったです。特に後者の例として、地元の学校に関する記事だけを書いているハイパーローカル紙を事例に挙げ、この新聞の目的は読者数ではなく、地元の学校の質を高める手助けをすることである、という風に説明していました。 個人的に最も興味深かったのは後半のビジネスモデルの箇所で、いかにして未来のメディア企業は稼ぐべきか、という点でした。最後に著者が述べているように、ジャービス氏は、メディア企業は出来る限り非営利ではなく営利企業として活動すべきだという論者ですが、本書の中でも「リバース・ペイ・メーター」(新聞社から貢献した読者に何らかの報酬を渡す仕組み)や、「クレジット権」(これもコンテンツの流通や知名度向上など貢献した人に報いる仕組み)などの新たな仕組みを提案されていて、これは他の分野でも参考になりそうだと感じました。 本書は全体的な冗長性の点でマイナス評価なのですが、最後のビジネスモデルの箇所でおもしろさを感じましたので星4つとさせていただきます。
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とてもいい本だったので、ブログで内容をまとめました。 http://highjamp.hatenablog.com/entry/2017/12/11/221815
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マスメディアは死に、古いジャーナリズムは終わった。 コンテンツを作って一方的に流すモデルは崩壊している。 一人ひとりを見たジャーナリズムになるべきで、コンテンツを元にしたサービス業になるべきだ。 この提案、レガシーなメディアは既存の価値観に縛られているから混乱するだろう。 メディ...
マスメディアは死に、古いジャーナリズムは終わった。 コンテンツを作って一方的に流すモデルは崩壊している。 一人ひとりを見たジャーナリズムになるべきで、コンテンツを元にしたサービス業になるべきだ。 この提案、レガシーなメディアは既存の価値観に縛られているから混乱するだろう。 メディアのビジネスモデルは情報の希少性を利用していたが、ネット時代になって希少性がなくなってしまったというのは頷ける。
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