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100分de名著 エミール ルソー(2016年6月) 「子」を育むということ NHKテキスト
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商品詳細
内容紹介 | |
---|---|
販売会社/発売会社 | NHK出版 |
発売年月日 | 2016/05/01 |
JAN | 9784142230631 |
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100分de名著 エミール ルソー(2016年6月)
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Eテレ「100分de名著」の2016年6月放送分のテキスト。人間の「良心」を信じたルソーの教育論を解説する。 自らの内面・良心の導きと、他者へのあわれみ(共感)を軸に生きていく人間を育てるにはどうしたらよいのかという課題に、ルソーが取り組んだ古典を著者が解説する。 ルソー存命...
Eテレ「100分de名著」の2016年6月放送分のテキスト。人間の「良心」を信じたルソーの教育論を解説する。 自らの内面・良心の導きと、他者へのあわれみ(共感)を軸に生きていく人間を育てるにはどうしたらよいのかという課題に、ルソーが取り組んだ古典を著者が解説する。 ルソー存命の当時は、「子供」はまだ「小さな大人」として扱われ、固有の発達段階にあるという問題意識は持たれていなかった。そこへ発達段階に即した課題を提示した、今日では当たり前ながら、当時としては画期的な教育論であった。 パリを離れ、閑静な田園に孤児として預けられた男の子のエミールに、その家庭教師であるジャン・ジャックが課題を与えていく。この2人は、どちらもルソーその人を投影したものであろう。 また、主著『社会契約論』で説かれる「一般意志」を見出しうる人間として育つにはどうしたらよいのかというテーマにも取り組まれている。「一般意志」とは、非常に乱暴にいえば、「自分のため」(自己保全)であると同時に、「みんなのため」であることが矛盾しないような決定のこと。個々人の意見の総和や、多数決で決まったこととは一線を画するものである。 このテキストで私が学んだのは、一人ひとりの「自由」には、平和共存のために「ルール」(法)を見出すための「対話」的な交流が必要だということ。そのためには、他者の意見を「聴く」「聴きとる」ことが重要であるという著者(西)の意見であった。 「聴く」ことから始まる、自由への試みとは、まずは自分の「内なる他者」の声に耳を澄ますことなのではないかと考えている。 次は岩波文庫に取り組むべきなのだろうが、その余裕はないので、さしあたって「まんがで読む」エミールを読んでみようと思っている。
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残念ながら子どもはいないのでそんなに見るべきところはないかなと思っていたんだけど,案外取ったメモが多かった。不幸の感じ方とかルソーの(男女観ではなく)人間観にはへぇと思うところが意外とあった。解説者も単純に礼賛しているわけではないのもより誠意を感じられていよい。とは言いながらも相...
残念ながら子どもはいないのでそんなに見るべきところはないかなと思っていたんだけど,案外取ったメモが多かった。不幸の感じ方とかルソーの(男女観ではなく)人間観にはへぇと思うところが意外とあった。解説者も単純に礼賛しているわけではないのもより誠意を感じられていよい。とは言いながらも相互依存の現代への応用については,どうやって頼ったもらえるかに注目されるんだろうけど,逆に彼・彼女に頼るのか。ちゃんと家庭教師がエミールに対したように対すことができるだろうか。単純にあわれみで接するだけでは難しいだろう。 物語にはある種の補正がかかり,極端な状況が設定される事が多い。しかも,自分そのものは少なくとも物理的には存在しない。そこにはあわれみを感じやすい環境がきちんと整備されているのである。ここに現実のシミュレーションとしての物語の可能性を感じられた。
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知的6 かかった時間60分 この前カント入門に挫折したので、カントに影響を与えたルソーの『エミール』を、100で名著の解説雑誌で読む。大きな特徴は、成長における自然を重視した教育観と、よさを指向する人間観や社会観。やはり近代ってこのあたりから始まったんだなあということが感じられ...
知的6 かかった時間60分 この前カント入門に挫折したので、カントに影響を与えたルソーの『エミール』を、100で名著の解説雑誌で読む。大きな特徴は、成長における自然を重視した教育観と、よさを指向する人間観や社会観。やはり近代ってこのあたりから始まったんだなあということが感じられる。 自分の読書スタイルとして、概説を読んでからごくたまに元ネタを読む(多くは概説で満足する。笑)ことが多いが、エミールは読んでみたいなあ。部分的にでも。
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