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1945年のクリスマス 日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝 朝日文庫
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1945年のクリスマス 日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝 朝日文庫

ベアテ・シロタ・ゴードン(著者), 平岡磨紀子

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1945年のクリスマス 日本国憲法に「男女平等」を書いた女性の自伝 朝日文庫

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 朝日新聞出版
発売年月日 2016/06/01
JAN 9784022618573

1945年のクリスマス

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商品レビュー

4.3

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2025/09/16
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※このレビューにはネタバレを含みます

瀧本哲史氏の本の中で紹介されていたのを読んで、興味を持って購入。 恥ずかしながら、瀧本氏の本を読むまでシロタ・ベアテ・ゴードンの名前は全く知らなかった。 彼女はオーストリアで生まれ、5歳から15歳までを戦前の日本で育ち、その後留学のため渡米し、戦争により日本には帰れなくなった。親からの仕送りも無くなったためアメリカで働き始める。戦後、日本に留まっていた両親を探す目的で、日本に渡航できるGHQの職に応募し、採用された。その結果、はからずも日本国憲法草案作成の業務に携わることとなり、男女平等の条文を書くこととなる。 現代を生きる日本女性に、彼女ほど大きな影響を与えた人は他にいないだろう。日本国憲法草案の書かれた1945年当時、男女平等をうたった憲法はまだ世界に存在していない。そのような時期に、男女平等の条文を日本国憲法に書いた。 もちろん現実的にはまだまだ男女平等は完全ではなく、日本のそこかしこに男女不平等を見ることができる。しかし、それでも憲法に明文化されていなければ今よりもっと状況は酷かったであろう。親の決めた相手とのお見合いをし、子供を産まなければ離婚され、家庭で夫の財布は握っていたとしても法律上は財産権を持たない。これが戦前の日本での当たり前だ。 ベアテは5歳から15歳という多感な少女時代を日本で育ちながらも、西欧の見方や考え方も知ることが出来た。このことが大きかったのではないかと思う。言語化して適切に表現することができた。同時期に日本に生まれ育った女性は、男女不平等が当たり前すぎて「おかしい」ことは感じながらも、ベアテほどにはうまく表現する術を持っていなかったのではないかと思う。 現代の日本女性に1つ大きな幸運だったことには、ベアテには語学という武器があったということだろう。日本語を含め、6ヶ国語を話す才媛である。この才能のおかげでアメリカへの留学中、日本にいた両親からの送金が戦争で途絶えた後も自ら働いて生活費を稼ぎだし、タイム誌に就職し、GHQに採用されている。 彼女は法律の専門家ではなかったけれど、GHQには優秀な法律の専門家が揃っていたようだ。どうしたら日本女性が幸せになれるか、日本の現実を知っているベアテは考えに考え、多くの条文案を提案している。その大部分は憲法に載せるべき内容でななく、その下の法律に書かれるべきと否定されてしまう。ベアテの気持ちはわかるけれども、冷静に判断を下している。確かにその通りだと思う。 ただし、婚外子法定相続分規定の違憲判決が出るのに平成25年(西暦2013年)までかかってしまったことなどを見ると、ベアテの提案がここでボツになったことが残念に思える内容も少なくない。 ベアテは法律の専門家ではなかったけれど、日本の文化や考え方を見る目は実に正確だったように思う。あるいは、日欧の考え方、感じ方の違いをよく認識している。その点も勉強になった。

Posted by ブクログ

2025/06/08

20250608 日本国憲法、全部読んだことある人ってどのくらいいるだろうか? 社会科の授業で習ったけど、全部読んだ記憶がない...。 当時の状況と憲法草案が出来上がる過程がリアルに描かれている。こんな状況で、いまの憲法が出来上がったなんてびっくり! ベアテさん、ありがとう...

20250608 日本国憲法、全部読んだことある人ってどのくらいいるだろうか? 社会科の授業で習ったけど、全部読んだ記憶がない...。 当時の状況と憲法草案が出来上がる過程がリアルに描かれている。こんな状況で、いまの憲法が出来上がったなんてびっくり! ベアテさん、ありがとう。 この憲法、改正なんて絶対許しちゃいけないね。

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2025/06/07

日本の女性の人権を戦後のどさくさに一気に進めてくれた。若く語学の才能豊かな日本育ちのユダヤ人女性。 本人も美しい世界的ピアニストを父にもつお嬢様。好きな物はイケメン、美味しいもの、芸術。

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