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世襲格差社会 機会は不平等なのか 中公新書2377
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社/発売会社 | 中央公論新社 |
| 発売年月日 | 2016/05/01 |
| JAN | 9784121023773 |
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世襲格差社会
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商品レビュー
3.4
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世の中には親から受け継いだ資産を継承して、楽に過ごしていける人が少なからずいる。親が会社の経営者であったり、駅前の一等地で商店を構えていたから、その土地を自分の代で売り払って莫大な金に変えたりと、自分の周りにいるそういう人達を見ていると、多少なりとも、いや、実際のところ、かなり羨...
世の中には親から受け継いだ資産を継承して、楽に過ごしていける人が少なからずいる。親が会社の経営者であったり、駅前の一等地で商店を構えていたから、その土地を自分の代で売り払って莫大な金に変えたりと、自分の周りにいるそういう人達を見ていると、多少なりとも、いや、実際のところ、かなり羨ましく思ったものだ。あいにく(?)私の家は父親が購入した土地と建物があるだけで(それでも充分立派なものである)、他に会社や賃貸物件など引き継げる様なものは無い。まあ、大半の人は同じ様な状況だろうから、それが当たり前だと思えば、別に悔しいわけでは無いし、親が経営していた会社を引き継いだ友人を見ると、自分と比べてみて、ラッキーだなと感じた事はある。仲の良い友人だから、言葉には出さないものの、内心はずるさを感じたこともある。その友人の場合は、親の会社を引き継いだものの、大学を出て全く違う道(士業)を目指していたこともあり、親の仕事まで継承するという事は無かった。だが広大な会社の敷地があるから、何か事業が起こせないか考えている様である。明らかに私とは生まれた時から「状況」が異なり、私の様に普通のサラリーマンの家に生まれて、自分もサラリーマンになったのと比べると、スタート地点が違うと感じた事は何度もある。それも自分の親や親の職業まで選べないから、当たり前ではあるのだが。そして幸い私は運良く中々の会社に入って、それなりの給料を貰えるまでにはなれた。支えてくれた両親や家族に感謝するのは当然だが、自分もそれなりに努力した方だと思う。 さて本書であるが、親の仕事を受け継ぐ事=世襲から生じる格差の存在について記載されたものである。世襲と聞くと真っ先に政治家や俳優業を思い浮かべるが、世の中には親と同じ職業に就く例は沢山ある。開業医をはじめとする医者という職業、会社経営、農家などがすぐに思い浮かぶ。それら親の仕事を受け継ぐケースについて、その職業に従事した場合の賃金や、他の職業含めてどれくらいの割合で引き継がれているかなど、様々なデータを集めて、定量的に分析していく内容となっている。前述した様に、私が感じた「機会の不平等」について考える内容である。親の経済状況によって、子供の就学先はある程度絞られるし(一般的な平均賃金の家庭で医学部に入れるのは大変だが、医者の給料の家なら負担は軽い)、親の仕事(家業)を引き継ぐ事が当然のケースもある。本書を読み進めると、初めから自由に自分で決められた私は、そうしたケースと比べた時に、自分の好きな道に進めるといった意味で恵まれていると感じる。生まれた家次第で、初めから自分の将来が決まっているというのは、難しい未来について考える必要がないし、ある程度の資産も受け継ぐ事ができるから、楽である一方、自分がなりたいものになる、つきたい仕事につくという当然の思考、就業の自由という当然の権利がないともとれる。 本書は最後に教育の機会均等に触れているが、意欲を持っていても誰もが優良な教育を受けられるとは限らない。親の収入の大きさで行き先は制約される。これについては教育の無償化だけでなく、専門性があり努力して好成績をとる子供は、国によるより積極的な援助を行うなど、極力、機会の不平等を解消できる仕組みがもっと必要だ。親から受け継ぐ身体的な能力もある程度は必要だが人は努力次第だ。環境さえ平等に整えてあげられれば、そこから将来の日本を支える人材が出てくるかもしれない。一時期「親ガチャ」という言葉が流行ったが、その背景には社会の格差拡大という問題があり、生まれた家の収入がダイレクトに子供の将来の足枷になる可能性が高い事がその要因の一つだ。世襲という言葉を仕事の世界だけにとどめずに、子供が受け継ぐもの全体として考えて、将来に対する平等性をどの様に確保していくか考える機会となった一冊。
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図書館で借りた。世襲を調べる2冊目。 この本は中公新書らしく、政治批判ジャーナリズムではない。世襲の歴史から、医者はもちろん士農工商、世襲のメリット・デメリット等々、様々な統計から論じられている。「政治家の世襲」については、最後の最後で数ページ語られている程度。(とは言えそれでも...
図書館で借りた。世襲を調べる2冊目。 この本は中公新書らしく、政治批判ジャーナリズムではない。世襲の歴史から、医者はもちろん士農工商、世襲のメリット・デメリット等々、様々な統計から論じられている。「政治家の世襲」については、最後の最後で数ページ語られている程度。(とは言えそれでも、政治家の世襲の比率の高さは異常だし、相続無税なのは課題だと思うが) 世襲率が「親がその職業である中で、子が同じ職業である確率」と「その職業に就いている者のうち、親もその職業である確率」どちらで取るかで全く違うというのは、確かに!と感じた。
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第1章 二極化する世襲 第2章 世襲の歴史的背景 第3章 継がれなくなりつつある仕事 第4章 親から子どもに継がせようとする仕事 第5章 継ぐか、継がないかを分かつもの 第6章 世襲の功罪 終章 機会の平等を考える 著者:橘木俊詔(1943-、兵庫県、経済学)、参鍋篤司(197...
第1章 二極化する世襲 第2章 世襲の歴史的背景 第3章 継がれなくなりつつある仕事 第4章 親から子どもに継がせようとする仕事 第5章 継ぐか、継がないかを分かつもの 第6章 世襲の功罪 終章 機会の平等を考える 著者:橘木俊詔(1943-、兵庫県、経済学)、参鍋篤司(1977-、大阪府、経済学)
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