1,800円以上の注文で送料無料

ふたり人妻 徳間文庫
  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 文庫

ふたり人妻 徳間文庫

草凪優(著者)

追加する に追加する

ふたり人妻 徳間文庫

定価 ¥693

550 定価より143円(20%)おトク

獲得ポイント5P

在庫わずか ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

9/14(土)~9/19(木)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 徳間書店
発売年月日 2016/06/03
JAN 9784198941116

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

9/14(土)~9/19(木)

ふたり人妻

¥550

在庫わずか
ご注文はお早めに

カートに追加するカートにいれる

商品レビュー

4

1件のお客様レビュー

レビューを投稿

2016/07/25

秀逸な設定と良い結末

夫を寝取った人妻を旅に誘って懲らしめてやろうと画策する設定がまず秀逸。大体において男を中心に描かれがちな官能小説にあって寝取られた側の妻にスポットを当てたアイデアが光る。そして、そんな旅行が思わぬ展開を呼び、思わぬ結末へと繋がっていく妙味を感じた作品である。 夫:祐一郎(4...

夫を寝取った人妻を旅に誘って懲らしめてやろうと画策する設定がまず秀逸。大体において男を中心に描かれがちな官能小説にあって寝取られた側の妻にスポットを当てたアイデアが光る。そして、そんな旅行が思わぬ展開を呼び、思わぬ結末へと繋がっていく妙味を感じた作品である。 夫:祐一郎(40歳) 妻:紗貴 (33歳) この夫婦に祐一郎の部下の妻である【実果子】31歳が割り込む関係で話は始まる。紗貴は実果子を誘って祐一郎との思い出の場所へ向かうのだが、この行き先からして何となく紗貴の良くも悪くも女らしい一面が透けて見えるようであり、その後もどちらかと言えば同性からあまり好かれないタイプの、実果子曰く「隠れブリッ子」な女として紗貴は描かれていく。対して奔放な色気を振り撒く実果子はさっぱりした性格であり、何もかもが正反対な紗貴とは基本的に反りが合わないのだが、実果子もまたこの旅の本意を知りながら応じられる「ネタ」を握っている。紗貴の思惑は当初から崩れるのである。 そんな実果子も強気なようで脆い一面があり、それが祐一郎との関係へのきっかけにもなるのだが、実果子の思惑もまた祐一郎の予想外な言動から崩れていくこととなる。 堅物な紗貴との結婚生活を悪くないと思いながらも実果子との関係で気づかされた欲望から物足りなさを感じ始めていた祐一郎はこの機会に新たな関係を一旦は望むのだが、ここで思いもしないところから驚きの事実を突きつけられる。祐一郎の思惑も崩れていく。誰もが思惑通りに進まないからこそ生じる「その先」に想定外の面白味があることを示すようである。 そんな錯綜した状況が紗貴、実果子、祐一郎の視点から過去回想を含めて順に描かれていく。パートナーとの現状から不倫に走ってしまった経緯を踏まえ、その背徳と未知なる世界へのスリルとそれでいいのかとの後ろめたい自問も少々。そんな思考の蠢きが本来とは異なる相手との情交を交えて描かれている。 本作の主体は旅行と思って読むとどうやら違うと次第に分かってきて、むしろ読み返すことで真意がじわっと伝わってくる作品である。そもそも旅に出なくても不倫相手の制裁を企図することは可能なので、むしろ旅先の怪しいマッサージ店で悪戯されたり大学生2人組にナンパされたりといった官能的ハプニングを盛り込む意味合いもあったものと推察される。この悉くで事前に看破した実果子に比べて巻き込まれていく紗貴には免疫のなさや押しへの弱さを感じさせる被虐の良さがあった。祐一郎にもたらされた「秘密」も含めて官能面のメインヒロインは紗貴である。 いろいろな感情が入り混じる中で迎えるクライマックスは修羅場と化してもおかしくない鉢合わせから逆に夫婦が本来求め合うべきモノを官能的に示唆する趣があったように思う。遠慮や隠し事からすれ違いや溝が生まれることから、そうではなくお互いが向き合い、本音(本性)を曝け出すことを、開花した紗貴の性癖をトレースしながら描いていくのは官能小説の小説たる醍醐味を見たようである。

DSK

関連商品

同じジャンルのおすすめ商品

最近チェックした商品