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知らないと危ない毒の話 「新しい毒・意外な毒」から「自分でできる解毒術まで」
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商品詳細
| 内容紹介 | |
|---|---|
| 販売会社／発売会社 | アーク出版 |
| 発売年月日 | 2016/04/01 |
| JAN | 9784860591649 |
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知らないと危ない毒の話
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知らないと危ない毒の話
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商品レビュー
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3件のお客様レビュー
特別に怖がる必要はない 健康ブームの中で、自然なものは無条件に素晴らしいという主張があるが、それは毒に近づくことでもある 半数致死量（LD50）とはある毒物を生物に与えたとき、半数が死に至る概算量 人間が短時間で死亡するのは、血液を大量に失ったときか、脳が働かなくなったときか...
特別に怖がる必要はない 健康ブームの中で、自然なものは無条件に素晴らしいという主張があるが、それは毒に近づくことでもある 半数致死量（LD50）とはある毒物を生物に与えたとき、半数が死に至る概算量 人間が短時間で死亡するのは、血液を大量に失ったときか、脳が働かなくなったときか、どちらかに限られる 人間の体内にはおよそ5lの血液が流れていて、そのうち2lを一気に失うと「出血死」する。現実にはしゅっけつりゃは1lに満たず、脳が直接、損傷を受けたわけでもないのに、急死することがある。脳への血液供給が途絶えたことにより、酸素供給も途絶え「出血性ショック」を起こすから ショックの原因は大きく4つ ・血液量減少性ショック ・血液量配分性ショック ・心不全性ショック ・閉塞性ショック 毒に関係するのは血液量配分性ショックと心不全性ショック 応急処置 ◎救急車を呼ぶ ×患者を助け起こす ○脚を高くする ×無理に吐かせる ○水や牛乳を飲ませる ×酒を飲ませる ○空気のきれいな場所に移動させる ○水で洗う 1章 おもに心臓に作用する毒 ・アルカロイド オモト、スズラン、キョウチクトウなどに ・オリトリサイド モロヘイヤに ・コルヒチン 2章 おもに神経に作用する毒 ・アコニチン トリカブトに ・アマニチンほか キノコ類に ・麻薬・ドラッグ類 ・テトロドトキシン フグに ・ボツリヌス菌（ボツリヌストキシン） 最強の猛毒 別名ソーセージ菌、硝酸塩大事、飯寿司や熟寿司、辛子蓮根、黒糖や蜂蜜など「自然食品」系、発症後72時間以内に抗毒素血清を投与すれば助かる 野外では破傷風菌に気をつける、破傷風免疫グロブリンを筋肉注射して毒素を中和すれば助かる、海外旅行で環境状態の悪い地域を訪れる際は、事前に四種混合ワクチン（ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ）の予防接種を ・硫化水素 温泉地の窪地、ゴミ処理場、飲食店の厨房排水に きれいに死ねるは嘘 ・ニコチン タバコに 青酸カリに匹敵する 依存性が高い、禁煙開始後3日目がいちばんつらく、そこを乗り切ればしだいに楽になる ・カフェイン中毒 エナジードリンクの過剰摂取 飲料100ml当たりに含まれるカフェイン量の目安 ココア:0.2g、インスタントコーヒー（顆粒）:4.0g、玉露:3.5g、抹茶（粉末）:3.2g、紅茶:2.9g、ウーロン茶:0.02g ・酢酸タリウム 重金属、薬局でも買える ・サリンとVX 神経ガス ・テトラクロロエチレン 繊維や金属の洗浄剤に クリーニング店の跡地、ガソリンスタンドの跡地 ・アスパルテーム 人工甘味料 3章 おもに血液に作用する毒 ・シアン化物（青酸カリ、青酸ソーダ、青酸ガス） ドラマで頻繁に使われる毒物の花形 とにかく苦くて不味い 製薬会社が製造した薬品のカプセルには製造番号が打ってある ・ヘビの毒 ・水中毒 ミネラルウォーターは自己責任 脱水症状を起こした時はスポーツドリンクではなく経口補水液を飲むべき ・塩とにがり 日本食の唯一の欠点は塩分 ・マイトトキシン シガテラ毒の一部、フグ毒よりはるかに毒性が強い 4章 肝臓・腎臓をはじめ主に臓器に作用する毒 ・ベロ毒素 O157 大腸菌は75℃で1時間以上加熱すれば死滅 ・ヒ素化合物 事件のたびに登場するが、それ自体は無害 ヒ素自体は食べ物に含まれている、特にコメやヒジキ ・アロイン アロエに 乳幼児や妊娠中の女性にはダメ ・ビタミンA過剰摂取 βカロテンの形で取るのが今は主流、ただし高価 ・カルシウム 摂りすぎは結石に カルシウム含有量の多い食品、塩豆、ごま、いり、煮干 ・金・銀化合物 歯科の治療ではパラジウムが金属アレルギーの犯人だった 金合金やセラミックスの方が安全 5章 皮膚・ホルモン・その他に作用する毒 ・リシン トウゴマに 観賞用植物として販売されている ・アニサキス症 魚介類に寄生する虫が引き起こす中毒 目視で確認 ・水酸化ナトリウム パイプ・クリーナーに 苛性ソーダ ほんとうに恐ろしいのはアルカリ ・ビスフェノールA 缶詰の内面コーティングや建材に ・二酸化ケイ素 サプリメントに ・ウラン238（劣化ウラン） 核燃料の残りカスに ・ポロニウム210 放射性物質 発見から100年以上たった今も、キュリー夫人が残した研究ノートは放射線を発するため、鉛の箱に入れて厳重に保管 ・フッ素・フロンガス ・サリドマイド 抗がん剤として復活
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最初の方は面白いけど、知らない化学物質が続いてくると飽きてくる きのこの毒や、人工甘味料、麻薬など知ってはいるけどどう危険なのかが分かっていない物質はとても興味深かった 知識を深めるにはいいと思う
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世の中に「安全」というか「取れば取るほどよい」「いくら取っても害はない」と思われていものについての誤解を正す意図はわかるけれど、ちょっと煽り過ぎかなと思わなくはない。 まあ基本的にはとてもわかりやすくて、落ち着いた筆致で説明してくれている良書。
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