1,800円以上の注文で送料無料

  • 中古
  • 店舗受取可
  • 書籍
  • 文庫

国家はなぜ衰退するのか(上) 権力・繁栄・貧困の起源 ハヤカワ文庫NF464

ダロン・アセモグル(著者), ジェイムズ・A.ロビンソン(著者), 鬼澤忍(訳者)

追加する に追加する

定価 ¥1,100

¥715 定価より385円(35%)おトク

獲得ポイント6P

在庫わずか ご注文はお早めに

発送時期 1~5日以内に発送

店舗受取サービス対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!

店舗到着予定

5/28(火)~6/2(日)

商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2016/05/25
JAN 9784150504649

店舗受取サービス
対応商品

店舗受取なら1点でも送料無料!
さらにお買い物で使えるポイントがたまる

店舗到着予定

5/28(火)~6/2(日)

国家はなぜ衰退するのか(上)

¥715

在庫わずか
ご注文はお早めに

カートに追加するカートにいれる

商品レビュー

3.9

17件のお客様レビュー

レビューを投稿

2021/01/30

一つの視点

経済発展は政治的制度と密接な関係がある。 地理説。中緯度地域の土地の生産性が高いから欧米は発展した。 文化説。文化や宗教が社会の制約となり経済発展を阻害した。 地理説、文化説を見事に論破している。カトリック諸国が経済性に欠けるなら、南ドイツの産業発達を説明できない。中緯度地...

経済発展は政治的制度と密接な関係がある。 地理説。中緯度地域の土地の生産性が高いから欧米は発展した。 文化説。文化や宗教が社会の制約となり経済発展を阻害した。 地理説、文化説を見事に論破している。カトリック諸国が経済性に欠けるなら、南ドイツの産業発達を説明できない。中緯度地域ならアルゼンチンは好条件のはず。 この辺り、私の持論と一致 社会エリートが経済発達により、自らの権益を削がれることを恐れて、経済発展しない仕組みを作り出す。収奪的経済が根本的な問題。包括的政治制度が包括的経済制度を産む。生産、発達へのインセンティブが生まれ経済発展する。 包括的と何度も出てくるが、英語のインクルーシブの方が分かりやすい気がする。 この本に★ゼロが多いが。読めなかった人の評価なので気にせず買うべし。

ユスト

2024/02/25

なぜ世界には繁栄する国とそうでない国があるのか。繁栄が続かないのはなぜか。立場の逆転は何が原因か。 本書では、それらは制度によるものだとして考察している。 ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』が面白かった人には一読の価値がある内容かと思う。 ラテンアメリカは現在も貧しい国が多く...

なぜ世界には繁栄する国とそうでない国があるのか。繁栄が続かないのはなぜか。立場の逆転は何が原因か。 本書では、それらは制度によるものだとして考察している。 ダイアモンドの『銃・病原菌・鉄』が面白かった人には一読の価値がある内容かと思う。 ラテンアメリカは現在も貧しい国が多く、それらはスペインの収奪的制度の影響によるとしている。その中でも先住民がほとんどおらず、鉱物資源の乏しいアルゼンチン、チリは他の大半の国よりうまくやってきた。一方でアステカ、マヤ、インカの各文明に領有されていた土地には金を持つ王がおり、スペイン人の支配が及んだ。 また、アフリカの多くの地域では奴隷売買から相当な利益が得られ、その為アフリカの王やエリート層により奴隷の輸出が一層盛んになった。 日本もかつては金銀が豊富に取れた。石見銀山は最盛期には世界の三分の一の銀を産出していたともされる。ほぼ同時期にスペインが支配したボリビアのポトシ銀山と共に二大銀山と呼ばれていた。 またアフリカ諸国と同様、戦国時代にスペインとポルトガルの宣教師が布教にくると共に、それらの国の商船が日本人を奴隷として海外に売り飛ばしていたことがある。 つまり当時の日本はアフリカやラテンアメリカの国々と非常に近い状況にあったといえる。これらの国々と日本の違いはどこだろうか。 本書で取り上げられているコンゴを例にみると、 コンゴの王が自分の利益のため積極的に奴隷貿易を行ったのに対し、日本では豊臣秀吉がキリスト教の布教と日本人の奴隷の売買を厳しく取り締まっている。 またコンゴも日本も銃を買い入れたが、この使い道が両国では異なる。コンゴでは絶対的な権力をもつ王によって、奴隷を捕らえて輸出し、また反乱を抑えるために使われた。一方日本では戦国の国どうしの戦のために取り入れられた。一時は世界最大の銃保有国となり改良も急速に行われ、これがスペインやポルトガルの脅威ともなった。 こうしてみると、日本植民地化の危機は幕末より先に戦国にあったともいえる。また、戦国時代という一見不安定で不利にみえる時代も、海外からの侵略を討ち払うのにうまくハマった側面があるかも知れない。 スペインはラテンアメリカの支配において、中央集権的な強い政治権力を持たない先住民の抵抗に遭い、より支配しやすい地を求めて撤退している。 仮に日本が中央集権のもとキリスト教を受容し、一部の権力者だけが利益を得られるような日本人奴隷の輸出や銀と武器の取引が定着していた場合、今日のアフリカやラテンアメリカのような収奪的な政治や経済のスパイラルにとらわれていた可能性は充分にある。 また中国は急成長している国であるが、収奪的政治制度をとる国であり、かつてソ連も収奪的制度のもと冷戦時代に成長しそして崩壊したように、中国も同じ道筋を辿ることを危惧している。 なかなか興味深い。

Posted by ブクログ

2024/02/24

包括的な政治制度が経済成長を産む。産業革命を産んだイギリスとフランスは何が違うのか、歴史的な背景含めて面白かった。下巻も楽しみ

Posted by ブクログ

関連商品

最近チェックした商品